リールを自作する

今回扱うネタは、 「リール」と言っても、釣りに使うような機器ではなく、
「糸巻き」の事です。
これ、既製品を探したんですが、
ミシンに使う「ボビン」なら安いのがありましたけど、
径が細すぎるんですよね。
できれば、径は50mmほど欲しいのです。
すると、一個辺り¥200〜¥300程度出せば売っていたのですが、
昔釣りをしていた頃には捨てていたものですから、この価格で買うのはあまりに勿体ない。
そこで、「じゃあ自作するか」と思い立つのでありました。

今回自作する「リール」は、
基本的には水を避ける必要がない場所で使うので、
ボール紙と木工ボンドで作ることにしました。
(木工ボンドは水に弱い)


<完成写真>

<準備>

  • 材料
    • ボール紙
      • Yシャツなどに入っている型崩れ防止のやつです。
        他にも流用できそうなものがあると思います。
    • ラップの芯
      • キッチン用のラップやアルミ箔などの芯材です。
        普通は使い切ったら捨ててしまうものですね。
        これを輪切りにして使います。
    • 木工用ボンド
  • 採寸と設計
    • と言っても、大した話ではなく、
      芯の直径を図って、それよりやや大きめに
      ボール紙に円を描いて切り抜くだけです。
    • 図ってみたところ、芯材の直径が約36mmなので、
      切り抜く円は、直径50mmにしたいと思います。
    • コンパスが何処へ仕舞ってしまったのか行方不明だったので、
      『FreeCAD』Mac版で作図します。
  • 道具
    • FreeCAD Mac版
    • Macとプリンター
      • 『FreeCAD』を動かすために使用します。
      • 作図したものを紙に印刷します。
    • PPC用紙
      • 製図したものを印刷して型紙にします。
    • ノギスとスケール
      • 各所を測るのに使います。
    • 両面テープ
      • 普通のもので構いません。
      • 型紙をボール紙に張り合わせるのに使います。
    • コンパスカッター
      • 円を描くように切る事ができるカッターです。
      • オルファ製などの良いものも売っていますが、
        最近では百均でも売っています。
        精度や品質をそれほど求めないのであれば、百均製で充分です。
    • カッターマット
      • カッティングマットとも呼びます。
        他のもので代用せず、専用のものを使った方が良いです。
    • 洗濯ピンチ(中くらい)
      • 貼り合わせたリールを硬化するまで抑えるのに使いますが、
        今回はバネクランプでは強すぎるので、洗濯ピンチで代用します。
      • ラップなどの芯は以外と硬いので、
        カッターでは上手く切るのに苦労します。
        木材を切るつもりで鋸を使った方が良いです。
    • マイターボックス
    • 研磨紙(#400/写真撮り忘れ)
      • 芯の切断面の「バリ」を取り除くのに使います。

<工程>

  1. まず、完成イメージを頭の中で作り、組み立て作成方法をイメージします。
  2. 次に、『FreeCAD』Mac版を使って、部品の製図をします。
    • 芯材の直径が約36mmなので、その位置を目印にする為に内円を描き、
      外輪パーツの直径を50mmにするので、外円を描きます。
      コンパスカッターの中心点も描いておいた方が良いです。
      必要な個数、印刷して使います。
      (今回は二組作りたいので、計4枚切り出します)
    • できた図面がこちら。
  3. 図面を印刷して、ボール紙に両面テープで貼ります。
    • この時、切り抜くパーツの切断線の内側に、両面テープを貼った方が良いです。
      外側だけにしか貼らないで切断すると、型紙が素材からズレてしまうからです。
  4. カッターマットの上で、コンパスカッターで外円にそって切り抜きます。
    • コツが必要ですが、ボール紙を切り抜きます。
      一度では切りきれないと思いますので、何度もなぞってやります。
  5. 型紙は剥がさずに、内円に沿って切り抜きます。
    • この時、ボール紙まで切り抜かずに、型紙だけを切ります。
    • 内円の線より2mm厚ほど内側で切り取ります。
      (ラップの芯の厚みが約2mmの為)
    • この残った型紙の内円が、張り合わせる位置の目安になり、
      やや内側に切っている事で、接着の妨げにならずに済みます。
      (外側の輪っかは剥がして破棄する)
  6. ラップなどの芯を鋸で輪切りにします。
    • 今回、二組作りたいので、輪切りも二つあります。
    • 今回は幅15mm程度で作りましたが、お好みや用途によって調整して下さい。
  7. 輪切りにした芯の切断面の「バリ」を#400程度の研磨紙で削り取ってやります。
  8. 輪切りにした芯の側面(幅約2mm)に木工用ボンドを塗ります。
    • 少々はみ出しても気にしません。
      それより、少な過ぎるとすぐ剥がれてしまうので、しっかりと塗ります。
  9. 外輪パーツを、内円に位置合わせして、貼り合わせます。
  10. 左右両側の外円パーツを貼り合わせたら、洗濯ピンチで押さえます。
    (上の写真は既に完成していて、コードを巻いてあるが)
  11. このまま放置して、乾燥させます。
    • 木工ボンドの乾燥目安時間が経過すれば完成です。
      洗濯ピンチを外しましょう。

<使い方>

コードや紐などを巻くのに使います。
端を留めるには、外輪に小さな切れ込みを付けて、そこに挟む方法もありますが、
今回は、マスキングテープを貼って抑える方法を使いました。

<完成>

  • リール単体の写真
  • リールにコードを巻いて実際に使っている写真
    (黄色と黒のコードが巻かれていて、黄色のマスキングテープで留めている)


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