以前作ったTS抜きパソコン、役には立っているのですが、若干不安定なのですよ。
稀に、フリーズしていて録画されてなかったり、OSの再起動が正常に行われなかったり。
そこで、
システムの二重化という事で、「やっぱり弐号機」が必要だと思い立つわけです。
今回、その奮闘記事を書く事にしました。
まず、おおよその費用を必要なものから列挙します。
必要なもの | メーカー・型番など | 想定価格 | 入手先候補 |
---|---|---|---|
TS抜きテレビチューナー | PLEX PX-Q3PE4 | ¥22,800 | Amazon |
分波器(シールド構造) | フジパーツ WHIBF-W2 | ¥3,520 | ヨドバシ |
分配器(シールド構造) | フジパーツ FZ-W482 | ¥2,160 | ヨドバシ |
4重シールド同軸1.0m | フジパーツ WFF5C-10 | ¥1,450 | Amazon |
4重シールド同軸0.5m | フジパーツ WFF-05-48 | ¥2,160 | ヨドバシ |
デスクトップパソコン | 仕様を満たしていれば何でも可 | ¥15,000 | Junk World |
Wi-Fiアダプタ | 何でも可 | ¥1,000 | |
Windows用キーボード | 仕様を満たしていれば何でも可 | ¥1,000 | |
マウス | 既に持っているものを使う | ¥0 | |
ディスプレイ | 既に持っているものを使う | ¥0 | |
ディスプレイ・ケーブル | 既に持っているものを使う | ¥0 | |
静音タイプ電源 | 80PLUSできればGOLD以降 | ¥6,000 | |
一次保存用SSD | 500GBクラス | ¥7,000 | |
2.5″用3.5インチブラケット | Onior | ¥135 | Amazon |
二次保存用HDD | 6TB | ¥13,000 | |
5″ベイにHDDスロット | ¥1,500 | ||
バックアップ用HDD | 6TB | ¥13,000 | |
HDDケース | USB3.0 | ¥2,000 | |
スロット取付型冷却ファン | ¥1,000 | ||
セキュリティソフト | 既に持っているものを使う | ¥0 | |
計 | ¥97,725 |
-
TS抜きテレビチューナー以外は全て揃っているという人も
いると思いますので、ご自身に必要なものを見積もってください。 -
出来上がったパソコンを設置する場所的に、LANケーブルを這わせ難いので、
今回は、Wi-Fiでネットに繋ぐ事にします。
TS抜きに直接必要なものではありませんが、
各種アップデートの際に必要ですし、
後述するソフトウエアもネットから持ってきます。 -
分波器と同軸ケーブルは、初号機の時に安物はダメだと実感したので、
4重シールドのものを選択します。 -
TS抜きした動画を直接保存するドライブは、
HDDだと8チューナー同時になると不安なので、SSDを使います。 -
一方で、起動用ドライブはHDDで充分だと思われます。
動画保存用のものとは、物理的に別にした方が安定すると思われます。 -
SSDは大容量になると非常に高価なため、二次保存用として、HDDを使います。
直接保存されたSSDから、二次保存用のHDDにデータを移動させて使います。 -
HDDに動画データが溜まってくると、新しいものに交換が必要になるので、
最初からリムーバブル仕様にしておきます。 -
システムと、重要なデータをバックアップするために、
物理的な外部にHDDを用意します。
条件に合う品物を探します。
-
TS抜き用チューナー
-
現行モデルを選択。
万一不良品に当たったときにでかいし、
旧モデルもそんなに安くなってはいない。 -
外付けのものもあるが、
他のケーブルを抜くときなどに間違えるといけないのでパス。 - チューナー数は、地デジ×4、BS×4、が欲しい。
-
現行モデルを選択。
-
コンピュータ本体
上記「PX-Q3PE4」が使えるものを選びます。
新品に拘る必要はないので、費用を抑えるために中古で探しました。
※公式サイトの「仕様」より一部転載。- PCIeスロットが1本以上空いている事。
- 内部に(マザーボードに)USB2.0のコネクタが付いている事。
- Windows 7以降が使える事。
-
最低動作環境 Intel Core2Duo 2.2GHz以上、メモリ2GB
推奨動作環境 Intel Core i3以上、メモリ4GB
「TS-PC#2」をクリックすると、部ウインドウでPDFを開きます。
これを印刷して持って行って、パソコン選びをしました。-
まず最初に行ったのは、秋葉原の「ドスパラ」です。
内部に(マザーボードに)USB2.0のコネクタが付いている必要があり、
ドスパラなら自作パーツも扱っているので、確実かと思ったんですが…
結果は、轟沈。
条件が厳しいという事で、予算内のものは取り扱っていないと言うのです。
加えて、
メーカーパソコンは、内部にUSB2.0のコネクタが付いていないものが多く、
自作になってしまうとの事です。
私としては、要望と予算が釣り合えば、自作でも構わないのですが、
あまり前向きな対応はありませんでした。 -
次に行ったのは、「じゃんぱら」です。
今店舗に置いているものでは、要望通りのものが無いとの事で、
系列の別の店舗を教えてくれました。
ただ、そっちに行っても在庫の量は似たようなものだと言う事なので、
要望通りのものが見つかるかどうかは怪しそうでした。
なので、もう面倒臭いので、パスする事に。 -
地元に帰って、「ジャンクワールド」に行ってみる事にしました。
印刷した要望を見せて「こういう内容で」と言ったのですが、
内部USBの有無やシャドウベイの数、
5インチドライブが取外せるかどうかや電源ユニットが交換できるか等は、
店のデータベースに登録されていないので、
端から筐体を開けて実際に見てみるしかないとの事です。
しかたないので、良さげなものから順に開けて見る事にしました。
すると、1台目のパソコンが全て最低限の条件をクリアしているようなので、
それに決めました。DELL製の「OPTIPLEX 3020」。
流石はジャンクワールドと言ったところでしょうか。
-
Wi-Fiは内蔵していないという事なので、アダプターを勧められました。
税込¥1,010という事で、安いものを探すのも面倒臭かったので、そのまま購入。 - 上記のパソコンにはキーボードが付属しないという事と、 Windows用キーボードがひとつ買い足したかったので、これもその場で購入。
-
マウスは、余りが幾つか家にありましたので、取りあえずそれを使う事に。
ただ、余っているのは
ボタンの接触が悪かったり、スクロールホイールが利かなかったりするので、
やっぱり、新しいのを買い直す事にしました。 -
ディスプレイは、既に持っているものを使用。
I・O DATA製の「LCD-DTV223XBE」、入力コネクタが色々付いていて心強い。
宅内のスペース節約にも一役買っています。
既に2台持っているのですが、もう一台欲しいなあ。
フルHD未満の別のディスプレイを置き換えたい。
-
上記パソコンの出力はアナログVGAなので、
持ってた筈だと、古いケーブルを入れた箱を漁って見つけました。 -
分波器は、初号機を作った時の経験から、低価格のものに妥協せず、
金メッキ+4重シールドの高級品を選択。 - 分波器までの同軸ケーブルも、妥協せず高価な4重シールドのものを選択。
-
チューナーボードから、録画データを直接保存するストレージは、
HDDだと不安なので、SSDにする事に。
でも高額なものは避け、320GBで妥協・・・、しようと思ったら、
512GBが思ったより安くなっていたのを見つけて、それに飛びつく。
「SUNEAST」って大丈夫なメーカーだろうか?
全然知らない。orz
いっぱいになる前に、録画データをHDDに移す事にします。 - なので、HDDは大容量のものを選択。(ただし、コスパの一番良いもの)
-
2.5インチのSSDを本体に固定するには、下駄(変換プラケット)が
必要だろうという推測はしていました。 -
だが、パソコン本体を購入してから気付いたのだけど、
3.5インチ用のシャドウベイにも、専用のマウンタが必要だったので
想定外の出費もありました。
こんなもので¥1,400もするとか、ぼったくりだなあ。 -
HDがデータでいっぱいになれば、交換したいので、
5インチベイに3.5インチHD用のリムーバブルスロットを取り付ける事にします。 -
それらとは別に、バックアップ用に外付けHDを用意したいので、
これもHDDは大容量のものを選択。 - そのHDD用ケースは、USB3.0対応のもので安物を選択。
- 外付けのUSBスピーカーが一台余っていたのでそれを繋ぐ事に。
-
ところが、スピーカーの取り回し的にUSBケーブルの長さが足りなかったので
延長コードを購入。
これも想定外の出費ですね。
既に実際に掛かった費用を集計します。
必要なもの | メーカー・型番など | 税込価格 | 入手先 |
---|---|---|---|
TS抜きテレビチューナー | PLEX PX-Q3PE4 | ¥22,800 | Amazon |
デスクトップパソコン | DELL OptiPlex 3020 (中古) | ¥9,800 | Junk World |
Wi-Fiアダプタ | 何でも可 | ¥1,010 | Junk World |
Windows用キーボード | 仕様を満たしていれば何でも可 | ¥1,010 | Junk World |
ディスプレイ | 既に持っているものを使う | ¥0 | |
ディスプレイ・ケーブル | 既に持っているものを使う | ¥0 | |
セキュリティソフト | 既に持っているものを使う | ¥0 | |
計 | ¥34,620 |
まだ、これから掛かる残りの費用を見積もり直します。
必要なもの | メーカー・型番など | 税込価格 | 入手先 |
---|---|---|---|
分波器(シールド構造) | フジパーツ WHIBF-W2 | ¥3,520 | ヨドバシ |
分配器(シールド構造) | フジパーツ FZ-W482 | ¥2,160 | ヨドバシ |
4重シールド同軸1.0m | フジパーツ WFF5C-10 | ¥1,450 | Amazon |
4重シールド同軸0.5m | フジパーツ WFF-05-48 | ¥2,160 | ヨドバシ |
一次保存用SSD | SUNEAST SE800-512GB | ¥6,899 | 風見鶏 |
2.5″用3.5インチブラケット | Onior | ¥135 | Amazon |
3.5″用マウンタ | DELL製の専用のものが必要 | ¥1,400 | Amazon |
二次保存用HDD | 6TB | ¥13,000 | |
5″ベイにHDDスロット | Groovy HDD DOOR | ¥1,294 | ソフマップ |
バックアップ用HDD | 6TB | ¥13,000 | |
HDDケース | USB3.0 | ¥2,290 | ヨドバシ.com |
スロット取付型冷却ファン | ainex RSF-06A | ¥968 | ソフマップ |
計 | ¥48,276 |
ジャンクワールドで購入する時に、1ヶ月の保証が付いていたので
(保証が要らなければ、表示価格から¥1,000引きになるとの事)
内部は弄らずに、素の状態でしばらく試運転して、問題が発生しないか確認します。
1〜2週間くらいは最低でも様子を見たいものです。
内部を弄ると、保証が効かなくなりますので。
という事で、
チューナーボード、SSD、二次保存用HDD、リムーバブルスロット、
はまだしばらくオアズケです。
取りあえず、
パソコン本体に、
キーボード、マウス、外付けスピーカー、ディスプレイ、だけを繋ぎます。
-
まずは、何度かパソコン本体起動をしてみます。
(一度では安心できないため) -
スリープと休止も試してみます。
ちゃんと復帰するかも試します。- 「休止」はデフォルトで有効になっていないので、使えるように設定します。
-
「コントロールパネル」→「ハードウエアとサウンド」→
「電源オプション」欄の「省電力の設定の変更」をクリックします。 -
「電源オプション」が表示されたら、
現在選択している項目の「プラン設定の編集」をクリックします。 -
「プラン設定の編集」が表示されたら、
「詳細な電源設定の変更」をクリックします。 -
「電源オプション」が表示されますので、
「スリープ」の左側の「+」ボタンをクリックします。
すると、一覧が表示されますから
「ハイブリッドスリープを許可する」の左側の「+」をクリックします。 -
現れた「設定」欄の「▼」をクリックし、「オフ」をクリックします。
※ 既定では「オン」に設定されています。 - 設定が完了したら、「適用」をクリックします。
- ウインドウを閉じます。
「休止」からは、
電源ボタンで復帰する機種と、何かキーを押せば復帰する機種があります。 -
TS抜きとして使うので、OSでスリープに入られると困るので、
自動的にスリープしない設定にします。-
画面左下のスタートメニューから
「コントロールパネル」→「ハードウエアとサウンド」→「電源オプション」の
ウインドウで、「コンピューターがスリープ状態になる時間を変更」か
「プラン設定の変更」をクリックすると、設定できます。
-
画面左下のスタートメニューから
- ディスプレイは電源が切れる設定にします。20分にしました。 消し忘れていると電気代もったいないですしね。
-
Wi-Fiアダプタを使用できるようにします。
今回購入したものは、先にドライバーをインストールする必要があるようです。
付属のCD-ROMからインストールしたら、アダプタをUSBコネクタに差し込みます。
これでインターネットに接続できるようになりました。 -
でも、すぐにネットサーフィンを始めると危険なので、
先にOSのアップデートをします。
画面左下のスタートメニューから
「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「Windows Update」の
ウインドウを開くと、実施できます。
※アップデートは、一度で終わりではなく
「このコンピューターに利用できる更新プログラムはありません」と
表示されるまで繰り返します。 -
これだけでは不安なので、セキュリティソフトを入れます。
私は、ノートンを使っています。
使用できるデバイス数に空きがあったので、追加での費用はありませんでした。
セキュリティソフトのアップデートが済んだら、クイックスキャンを掛けます。
(本当は、完全スキャンを実施した方がよい) -
この状態で、しばらくサブマシンとして使います。
調べ物に使ったり、必要ならアプリをインストールしたりします。
ちょっとしたミニゲームをやるのもいいでしょう。 -
私は、InternetExplorerは嫌いなので、Google Chromeをインストールしました。
そしてGoogle Chromeにログインして、他のパソコンと同期します。 -
電源は、静音の「80PLUS」マークが入っていませんでしたが、
懸念するほど五月蝿くもなかったです。
これは交換しないで、費用を浮かすかな。 -
数日後、ネットに繋がったり途切れたりするようになりました。
一時的に繋がっても、すごく遅いのです。- パソコン本体の再起動をしても駄目。
- Wi-Fiルーターの再起動をしても駄目。
- Wi-Fiアダブタを他のポートに挿しても駄目。
-
ドライバーを
メーカーのwebサイトからダウンロード・インストールしても駄目。 -
購入店のジャンクワールドに相談したところ、Wi-Fiルーターが怪しいとの事。
Wi-Fiルーターは古くなってくると経年劣化で、
そういう症状がでる事があるのだそうです。
仕方がないので、Wi-Fiルーターを新調してみましたが、それでも駄目。 -
今度は、Wi-Fiアダプターのメーカーに相談してみました。
「駄目元で、もう一度付属CDからドライバーをインストールし直して下さい」
というので、やってみたところ、これが正解。
症状が回復しました。 -
でも、Wi-Fiアダプターが古い規格らしく(良く調べて買うべきだった)、
理論値歳代150Mbpsなのですよ。
遅い。微妙に遅い。この微妙さが嫌なストレスになるので、
思い切って、最新規格のアダプターに買い換えようかと思い
暫くネットサーフィン。
何千円も出すのもバカらしく思えてきてしまったので、
LANケーブルを無理やり這わす事に計画を変更。
7mのLANケーブルを追加で購入しましたが、これが正解。
取り回しが、若干面倒でしたが、繋いでしまえば実に快適な速度です。
試運転してみて、追加の費用が発生しました。
-
マウスが、空いている手持ちのものが、全部調子が悪いので、
新規に買い直す事にしました。 -
コンピュータ本体からでるサウンドが、いまいち気に入らないので、
空いていたUSBスピーカーを使う事にしましたが、
これのケーブル長が足りないので、延長コードを買い足す事にしました。 -
購入したWi-Fiアダプタが、150Mbpsだからか、ページの表示が遅く、
精神的にストレスがあるので、無理やりLANケーブルを這わす事にしました。 -
分配器をシールド構造のものを選んだら、INがメスだった為、
同軸ケーブルが直接差せず、「中継接栓」が必要になりました。
必要なもの | メーカー・型番など | 税込価格 | 入手先 |
---|---|---|---|
マウス | USB有線光学式 | ¥342 | ヨドバシ |
外付けスピーカー | 既に持っているものを使う | ¥0 | |
USB2.0延長0.5m | ELECOM U2C-E05BK | ¥234 | ヨドバシ |
LANケーブル | 7m CAT6 | ¥474 | ヨドバシ |
アンテナケーブル中継接栓 | マックステル FCK-P | ¥390 | ヨドバシ |
計 | ¥1,440 |
-
ジャンクワールドに行った時に、パソコン本体を購入する「ついでに」、
Wi-Fiアダプタとキーボードを買ってしまったのは、失敗でした。
後になって、よくよく調べてみれば、
Windows向けのフルキーボードは、もう少し安く購入する事もできました。
数百円の損です。マウス挿す為のハブポート付いてないし。( º言º)
Wi-Fiアダプタなど、よく考えずに買ってしまったので、¥1,010丸々損でしたね。
同等品なら、もう少し安く売っているし、もっと高速のものが出回っていますから。
結果、LANケーブルの方が安いので、無理やり這わす事にしました。
TS抜きパソコンは、完成してそれ専用で稼働を始めてしまえば、
Windowsアップデートとウイルス定義の更新くらいにしかネットを使いませんから、
多少遅くても、放っておく事ができます。
なので、より早いWi-Fiアダプタは、後で無用の長物になってしまうので、
今回は買いません。
次回は、パソコンの受け台を製作したいと思います。
初号機の時に、何度も本体を出し入れするのが面倒な思いをしましたので、
少し楽に本体を出し入れできるように、受け台を考えました。
次回「TS抜きパソコンの弐号機を制作/その2 本体の受け台を製作」
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