新型コロナにマスクは意味がないだって?!

意味がない?!

新型コロナが蔓延していますが、その対策として『マスク』をしている人が大多数です。
そんな折、一部の人が「マスクはウイルスを通すから意味がない」と言っていますね。
同じ様に、「うがいは喉の奥の粘膜を洗うわけじゃないから意味がない」とか、
「手洗いでウイルスは死滅しないし落としきれない」とか。

TumisuによるPixabayからの画像

揚げ足取りはやめましょう

まあ、世の中、悲観的な人もいるのでしょう。
「マスク」だけを取り出して、「ウイルス」だけを通して、
「ほら通った」と言うのは、単なる揚げ足取りに過ぎませんし、非現実的です。

「意味がない」は言いすぎかと思いますね。
「意味がない」と言ってしまうと
「やらないのと変わらない」と言っているようなものです。
実際にはそんな事はありません。
効果はあります。
と言うと、「じゃあ感染したら責任取れよ」などと
お門違いな事を言い出す人がいるんでしょうね。
どんな傷病も同じなのですが、100%というものはありません。
大事なのは「いかに可能性を突き詰めるか」というところなのであって、
100%感染しない方法以外を廃絶する事ではありませんし、
一番効果の高い方法を見つけ出す事でもありません。
感染する可能性を少しでも減らす事に意味かあるのであって、
「完全に防げなければ意味がない」という考え方は間違いです。
また、ひとつひとつは大きな効果がなくとも、それらを組み合わせる事によって、
総合的に効果を高めるという事に意義があるのです。

最近の話で例えば、「アビガンとフサン併用」という治療が注目を集めています。
「アビガン」も「フサン」も、新型コロナに効果が期待されてはいたものの、
特効薬にはなりえませんでした。
ですが、どちらも特効薬ではないから「意味がない」と言って捨ててしまうのではなく、
両方を併用する事によって大きな効果が報告されたというのです。

ひとつだけに頼らない

「マスク」もそうです。他の事もそうなのですが、
ひとつの事に頼ったり、過信しすぎたりせずに、いくつかの方法を併用するのが
正しい予防と対策なのです。

Omni MatryxによるPixabayからの画像

ウイルスや病原菌は、
体内に1個体でも侵入したら、即発病するというものではありません。
例えば仮に、
体内のウイルスが1万個体を超えると発病するとしましょう。
なにも予防や対策をしていないと、複数の経路からの侵入と増殖で
合計1万個体を超えてしまうとします。

「マスク」で飛沫防止をすると、ウイルス単体は通っても、
「飛沫」つまり唾液などの微粒子はウイルス1個の大きさより遥かに大きく、
また「表面張力」や「分子間力」などによって、「マスク」の繊維に絡みつきます。
結果、飛沫は全てが通り抜けられません。
飛沫の中にいるウイルスは、飛沫から飛び出して自由に飛び交う事もできません。
結果、何割かのウイルスは「マスク」に絡め取られるのです。(割合はマスクの性能による)
これで仮に、2割削減できたとします。

「うがい」や「ゆすぎ」で口腔内の洗浄をすると、1割のウイルスを排泄できるとします。

人間の手は大きな感染経路のひとつで、色々なものを触るのでとても汚れています。
「手洗い」で2割削減できるとし、
殺菌効果のある石鹸を使う事で効果が倍増するとします。

更に「除菌用アルコール」などで手指の除菌をすると、もう2割削減できるとします。

この仮の話で、それぞれの対策を一つずつ並べてみましょうか。
「マスク」では、2割しか防げない。
「うがい」や「ゆすぎ」では、1割しか防げない。
「手洗い」では、2割しか防げない。
「石鹸」では、2割しか防げない。
「アルコール」では、2割しか防げない。
どれも、1〜2割程度しか効果がないからと言って、
これらを「意味がない」と言ってしまうのはナンセンスです。
実際には、これらを『併用』するでしょう。
全部実施したら、実に多くのウイルスを削減できるのですよ。
こう考えるほうが現実的ですね。

机上の空論に騙されないように

つまりは、
「マスク」は「繊維の間の隙間が、ウイルスよりも大きいから簡単にすり抜ける」だの、
「飛沫」を「防ぎきれない」だのと言うのは、『机上の空論』だという事です。


現実には、
飛沫の何割かは繊維に絡まり付くし、その飛沫の外に自力でウイルスは出てこれないし、
「マスク」だけで安心せずに、他の対策も併用しているのですから。

なので、「マスク」をするのは意義があるのです。



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