LANケーブルをモールですっきりと

TS抜きパソコンの設置位置が、ルーターから遠いので、Wi-Fiアダプタを買ったんですが、
これが150Mbpsという遅いものだという事に気付かず、
うっかりミスをしてしまいました。
新しく高速なWi-Fiアダプタを買い直すより、長いLANケーブルの方が遥かに安いので、
無理やり這わす事にしたのですが、
やっぱり、見た目的にだらしないし、ちょっと邪魔なんですね。
なので、モールで覆ってすっきりさせよう、というのが今回のお題です。
以前、似たようなネタを2回くらいやったような気がしますが・・・


<施工後の写真>


<施工前>


<準備>

  • 材料
    • モール(0号/ミルキー/粘着テープなし)
      • LANコード1本通すだけなので、0号を選択。
      • 色は白より、ミルキーの方が馴染むんですよね、
        ミルク色なんだけど、木の色に近いというか何というか。
      • ネジで留めるつもりなので、粘着テープが付いてるとかえって邪魔。
      • モールのブランドは「マサル工業」の「ニュー・エフモール」を選択。
    • タッピングねじ(トラス頭/ステンレス/2×10mm)
      • 頭は鍋でも構わないかもしれないです。
      • 材質は、錆びるのを嫌ってステンレスを選択。
      • たまたま手持ちであるもので、良さげなサイズを選択。
        太すぎず、長すぎず、短すぎず。
  • 道具
    • スケール
    • 直尺
      • 真っ直ぐな直線を引くのに使います。
    • 刷毛
      • 削りカスなどを払うのに使います。
        無くても作業はできますが、あった方がいいです。
    • 赤鉛筆
      • モールの取り付け位置を書くのに使います。
      • 私のお気に入りの銘柄は、「三菱鉛筆」の「No.7700」です。
        芯が普通の赤鉛筆より硬く欠けづらいので、木面などに書きやすいです。
    • 鉛筆削(色鉛筆用)
      • 鉛筆削は、普通のものより色鉛筆用が良いです。
        普通のものより鈍角に削れる為、より芯が欠けづらくなります。
    • 超極細油性ペン(赤)
      • モールに寸法を印すのに使います。
        赤鉛筆だと、書けません。
      • 写真に写っているものは、「ゼブラ」の「マッキーケア」です。
    • ポンチ
      • 空ける下穴の中心を穿ちます。
    • ハンマー
      • 今回は、ポンチを叩くのに使います。
    • ミニルーター
    • ドリル刃(径2.5mm)
      • モールにネジを通す穴を空けるのに使います。
      • ネジの径より若干広めにして、
        「遊び」があった方が綺麗に仕上げ易いです。
    • ドリル刃(径1.4mm)
      • 下穴を空けるのに使います。
      • 下穴の径は、ネジの径の70%〜80%が目安です。
        材料の硬さや構造などによって、若干増減させます。
        今回の棚板は柔らかめなので、2mm×70%=1.4mmです。
    • ビニルテープ
      • 下穴を空ける時の深さの目安を印すのに使います。
      • 下穴の深さは「有効長」になります。
        「有効長」とは、
        ネジの先が細っていますが、この部分を除いた長さです。
        つまり、同じ径が続いている長さです。
        今回のネジの場合、7〜8mm程度でしょうか。
    • ハサミ
      • 普通のハサミです。
      • ビニルテープを切るのに使います。
    • 当て木
      • モールに穴を貫通させる時に下に敷きます。
      • テーブルなどを保護する意味もありますが、
        貫通した反対側に「バリ」が出にくくなります。
    • マスキングテープ(木部塗装用)
      • モールを仮留めするのに使います。
      • 普通のマスキングテープや養生テープだと、
        木面を荒らしてしまう事があるので、
        木部には木部用を使うのがお勧めです・
    • 電動ドライバドリル
      • 手回しでもネジ留めは出来なくはないですが、
        電動があると、圧倒的に作業効率が違います。
      • 電動は、楽だからと漫然と使っていると、
        ネジの頭をすぐに舐めてしまいます。
        手回しの時みたいに、しっかり押さえつけてやりましょう。
    • +ビット(#1)
      • ネジの頭に合ったサイズのものを使いましょう。

<作業工程>

  1. モールの取り付け位置を決めます。
    1. 施工前は、選択ピンチで数ヶ所留めている状態で、
      その関係で、棚板の縁に近い位置にコードが走っています。
      が、ここはちょっと邪魔なので、もう少し奥まった位置にしたいと思います。
    2. 取り敢えず、縁から50mmに直線を引いてやりますが、
      長すぎて一度には無理なので、数回に分けてやります。
    3. 仰向けでやる作業は結構辛いのですが、この棚板、
      設置する時にかなり苦労したので、できれば外したくないんですよね。
      などと考えながら、何とか全部引き終わりました。
  2. モールにネジ穴を空けます。
    1. 今回は、モールを切らなくても、
      そのまま二本継ぎ足してやると丁度良い長さになるので、カットは無しです。
    2. 二本とも蓋側を剥がします。
    3. 底側に、(適当でもいいのだが)真ん中と、やや両端寄りの三ヶ所に
      油性ペンで印を付けます。
    4. この「ニュー・エフモール」は、底側の内側に、
      長手方向に中心線が予め入っているので、使い易いです。
    5. ネジ穴の位置が決まったら、下に当て木を敷いてから、
      センターポンチをハンマーで軽く叩いて、中心を凹ましてやります。
      • この時、行成強すぎると、必要以上に凹んでしまいますから
        軽く数回叩いて加減を確かめるくらいで丁度良いです。
    6. 当て木をそのまま下に敷いて、ドリルでネジ穴を空けます。
      • 貫通穴なので、目安を付けておく必要はありませんが、
        当て木が薄い場合、気をつけていないと、当て木も貫通してしまいます。
  3. モールを仮留めします。
    1. 先ほど引いた直線にモールの縁を合わせて、
      木部用のマスキングテープで仮留めします。
      • この時、引いた線をモールの中心に合わせようとするのは、
        かなり難しいので縁に合わせます。
    2. 二本とも仮留めして、ここで長手方向に間違いがないか確認しましょう。
  4. ネジ留めします。
    1. 先ほど開けたモールのネジ穴の中心をセンターポンチで軽く穿ちます。
    2. 下穴を空けるドリル刃に、ビニールテープで深さの目安を印ます。
      • マスキングテープや養生テープだと、すぐにズレてしまうので
        この用途には向きません。
    3. ネジ穴の位置に、下穴を空けます。
    4. ネジで留めます。
      • ネジが今回のように、径も長さも小さい場合、
        電動ドライバドリルでは、トルクを一番弱くしても
        捻じ切ってしまう事があるので注意が必要です。
        ネジがほぼ入ったら回転を落として、ゆっくりと回すのがコツです。
      • 頭とモールの底の隙間が見えなくなったら、一旦手を止め
        モールの底が前後左右に動かないか、指で軽く力を加えてやります。
        動くようなら、まだもうちょっとネジをしめます。
        指で揺すっても動かなくなったら、きちんと締まったという事です。
    5. 全てのネジが締まったら、仮留めしていたマスキングテープを全て剥がして、
      次の作業に移ります。
  5. モールにLANケーブルを仕舞います。
    1. これにはちょっとコツがいります。
      まず、底側の一番端にコードを入れ、蓋側を嵌め込みます。
      そのまま、片手の指はコードを撫でるようにして、底側に入れていきますが、
      反対側の手でそのまま蓋を嵌め込んでいきます。
      両手の間隔が開きすぎると上手くいきません。
    2. 慣れると、スルスルと面白いようにあっと言う間に仕舞えます。
  6. 今回は、目的の棚板のすぐ横の本棚の天板にも、
    同様にモールを付けてコードを仕舞いました。

<完成>



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