スクレーパーとカバー/付属品は邪魔なだけ

「3Dプリンター How-to/ダヴィンチnano ホワイト」の【大もくじ】へ戻る

XYZprinting」の3Dプリンター「ダヴィンチnanoホワイト」、
購入すると、「スクレーパー」が同梱されています。


スクレーパーの役目

その「スクレーパー」、プリントした造形物を「プラットフォーム」と呼ばれる台座から
剥がすのに使うのですが、付属のスクレーパーが兎に角、使い物にならないです。
はっきり言って、付属してても邪魔なだけです。

下からすくえず横から押すだけの役立たず

付属のスクレーパーは、切っ先が0.5mmほどの厚みがあります。
対するプリントした造形物は、ヘッドが0.4mm(もしくはオプションで0.3mm)なので、
一番下の層は0.4mmより薄い事になります。
熱で溶かした材料を0.4mmの丸い穴から押し出して、
プラットフォームの上に出力するので、
出力されたものの最下層の隙間は、
0.4mmの半分、0.2mm以下の丸みを持っていることになりますが、
その0.2mm以下の隙間に、0.5mmのスクレーパーが入るはずはありません。

つまり、出力された造形物を下からすくい上げて剥がしているのではなく、
横から押してずらして剥がそうとしているわけです。
プラットフォームと出力された造形物の接地面積が小さければ、
これでもなんとか剥がすことはできますが、
スクレーパーである必要が全くありません。
定規でも、割り箸でも、何でもいいことになってしまいます。

そして、同梱されているということは、
その分のコストは価格に含まれているわけですから、
無駄に高くなっているという事になりますので、
「エントリーモデル」の趣旨から外れてしまいます。

ならばどうするか

最初はその同梱されたスクレーパーを使ってはみたものの、
どうしようもないので、他のスクレーパーを購入すべく、ネットを彷徨いました。
一応、切っ先の鋭さを求めたんですが、その薄さを記載している製品は見当たらず、
どれが良いかは、買って試してみないと分からないという状況に。

そしておそらくは、金属製のものの方が良いのでしょうけれど、
あまり鋭過ぎても、プラットフォームのシールを破いてしまいやすいでしょうし、
ガラス板の方を傷つけてしまうと嫌なので、散々悩みました。

そして行き着いたのが、「カーボン製」というものです。
金属より傷つけにくく、プラスチックより硬いというものです。
幅、形状も考慮し、「井上工具株式会社」の「カーボンはがしヘラ 65mm」を購入。
これが、かなり快適にお仕事をこなしてくれました。
もう二度と、標準装備のスクレーパーは使う気になれません。

しかしそれでも問題が

最初、調子よく活躍してくれていた
井上工具株式会社」の「カーボンはがしヘラ 65mm」ですが、
モデルが大きくなると、手前側は入っても奥まで入っていってくれないんですね。
少し考えてわかりましたけれど、
スクレーパーの切っ先が薄いだけじゃ駄目だということなんです。
カーボンはがしヘラ 65mm」は切っ先は薄くても、
5mmも奥に行くと1.5mmほどの厚みになってしまいます。
つまり、傾斜がきついのですよ。
結果、1.5mmの厚みが、プリントされた造形物の下の奥まで入らないので、
大きいと思うように剥がれてくれないんですね。

再度ネットを彷徨い、探したのですが、
切っ先だけでなく、手元の方まで薄いスクレーパーが見当たらないんですね。
そういう需要が無かったのでしょう。
どこも生産していないと思われるのです。


とっておきのスクレーパー

そこで、とっておきのスクレーパーを思い出します。
かつて、Mac mini (Mid 2007)を分解する時に使ったやつです。
もう使うこともないだろうと、仕舞ったままだったのですが、
再び脚光を浴びる事となりました。
切っ先の薄さは申し分なく0.1mmかそれ以下、一番手元側も約1.0mmしかなく、
切っ先から柄の付け根までの長さが70mmもあるので、傾斜がほぼ無いに等しいのですよ。
(後で気づくが、柄の太さがあるので、傾斜は実際にはもっとあった)
このスクレーパーなら、70mm奥まで入ることになりますから、かなり使えるのです。

だがもう売っていない

そのとっておきのスクレーパー、
「株式会社 富田刃物」という企業が
仁作」というブランドで作っていたものなのですが、もう売っていないようなのですね。
もののページは現存するんですけれど「mac mini専用分解工具(スクレーパー/ヘラ)
まあ、本来の目的での需要はもう無いでしょうし、仕方がないかもしれません。
ですが!
逆に言えば、需要が見込めれば、製造・販売してくれるということにもなります。
私も、「3Dプリンター向けに再設計したスクレーパーを製造して下さい!」と
ラブコールを送っておきました。
これを読んだ皆さんも、「仁作」に熱いラブコールを送って下さい。
ある程度の要望が来れば、きっと製造することを検討してくれることでしょう。
できれば、今の長さ70mmではなく、
130mmくらいがいいので、それが発売されたら私は速攻買います。( ̄▽ ̄)


怪我の防止

スクレーパー、機能を求めると、どうしても切っ先が鋭くなります。
はい。私も一度やらかしました。幸い軽傷でしたけれど。
怪我をしないように気をつけてくださいね。

と言うだけではなく、
折角、3Dプリンターがあるのだから、「鞘」つまり「カバー」を作ってしまいましょう。
というわけで、私が作った3Dデータを公開します。
ただし、「井上工具株式会社」の「カーボンはがしヘラ 65mm」向けに
設計してありますので、他のスクレーパーには合わないと思います。

“スクレイパーのカバー/inoue カーボンはがしヘラ用ver.0.5/ダビンチnano向け” をダウンロード scraper_cover-inoue_65mm.stl – 8 回のダウンロード – 83 KB

※再配布は禁止とさせて頂きます。
配布したければ、自分でイチから作りましょう。
3Dデータのままでも、プリントしたものでも再配布は許可しません。

この3Dデータは「ドネーション・ソフト」に該当します。
ユーザ登録などの煩わしいものはありません。
無償でも使えますが、寄付を募っています。
寄付の方法は、「YggDore」を利用してますので、そちらにやり方が記載されています。
このページのURLを入力することで、宛先が筆者の私になります。
金額は決めていません。あなたが決めて下さい。

プリントする時は、「ラフト」をオンにする事をお勧めします。
そうしないと、細長い形状なので、プリント中に転んでしまうかもしれません。
その他の設定はお好みで。

仁作」の「mac mini専用分解工具(スクレーパー/ヘラ)」に関してなのですが、
私の所有しているものは、柄が赤色のものなんですね。
メーカーのページだと白色なんですよ。
そして、サイズとか細かい仕様が書かれてないのでわからない。
なので、「同じものを持ってるよ」という人も、
微妙にサイズが違う可能性があるんですよ。
なので、私の所有するスクレーパーを元に設計した鞘が、
適合するかは「運次第」となりますが・・・、
こちらも3Dデータを公開します。

“スクレイパーのカバー/Mac mini (Mid2011)用ver.0.4/ダビンチnano向け” をダウンロード scraper_cover-macminimid2011.stl – 7 回のダウンロード – 32 KB

※再配布は禁止とさせて頂きます。
配布したければ、自分でイチから作りましょう。
3Dデータのままでも、プリントしたものでも再配布は許可しません。

この3Dデータは「ドネーション・ソフト」に該当します。
ユーザ登録などの煩わしいものはありません。
無償でも使えますが、寄付を募っています。
寄付の方法は、「YggDore」を利用してますので、そちらにやり方が記載されています。
このページのURLを入力することで、宛先が筆者の私になります。
金額は決めていません。あなたが決めて下さい。

プリントする時は、「ラフト」をオンにする事をお勧めします。
そうしないと、細長い形状なので、プリント中に転んでしまうかもしれません。
その他の設定はお好みで。

あとがき

「3Dプリンター向けに設計したスクレーパー」、
どこも作ってくれないなら、クラウドファンディング辺りを利用して資金集めて、
自分で作っちゃおうかなあ・・・( ̄▽ ̄)
ちょっと割高になると思いますけれど、誰か買ってくれる?

「3Dプリンター How-to/ダヴィンチnano ホワイト」の【大もくじ】へ戻る


お気に召しましたら、一票(ワンクリック)下さい。ランキングに参加しておりますゆえ。


人気ブログランキング

パソコンランキング

手作り・DIYランキング



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です