意外とかかるランニングコストと別途費用 – 3Dプリンター How-to

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3Dプリンター、材料がなければただの箱。
なんですよね。
材料代以外にもいくつかの消耗品があり、ランニングコストは意外とかかります。


ランニングコストの様相

3Dプリンターを使う上でかかってくる費用を一覧表にしてみました。
XYZプリンティング」の3Dプリンター「ダヴィンチnano ホワイト」の場合です。
他の機種や他社製品だと全く同じとは限りませんが、おおよそは似たりよったりでしょう。

種目 購入単価 備考
材料(フィラメント) XYZプリンティング純正のメーカー販売価格は、600gという少ない量で税込¥4,048
(実勢価格は、3,200〜4,000程度)
使えないけど、他社製品なら1kgで3,000前後
フィラメントは湿気に弱いので、保管にもコストがかかる。
除湿剤 百均でも売っているので、¥110程度からあるが、大入りでまとめて買うほうが単価が安くなる。 材料(フィラメント)を購入すると中に小さな除湿剤が入って密閉されているが、開封後しばらく保管するには心もとない。 繰り返し使えるものより、使い切りのタイプの方が強力な印象。
プラットホームテープ 10枚入りで、¥700弱〜¥1,000強 これが意外と消耗するので頻繁に貼り替えることもある。
詳しくは、「台座のテープ(プラットフォームテープ)」参照
スティックのり 百均で2〜3本入って¥110で売っているが、そんな廉価なものでいいのだろうか? 色々な種類があるが、どんなものが一番いいか分からない。
メーカーは、スティックのりを使うことを推奨しているが、あまり良くない。
詳しくは、「スティックのりを使えだと?」参照

別途かかる費用

消耗品以外にも、道具や容器など費用がかさみます。

種目 購入単価 備考
材料の保管容器 百均で¥550の大きなものでも良いが、密閉容器でないと材料は湿気る。
もっと大きなものだと百均には無いので、¥1,000〜¥3,000くらいする。
XYZプリンティング純正フィラメントの場合、チャック付きポリ袋に入っているが、それをそのまま使うのは心もとない。
除湿剤と一緒に密閉容器に入れておくと長持ちする。(ただのタッパーと密閉容器は全く違う)
プラットフォーム(硝子板) 1枚で税込送料込み¥¥3,080
詳しくは、「台座(プラットフォーム)は予備で使い分ける」参照
何もなければ、最初から本体付属している1枚で一生使えるが、うっかり傷をつけたり割ったりしてしまうと新たに購入しないといけない
スクレーパー 百均で¥110から売ってはいるが、先端のなるべく薄い(鋭い)ものが良い。
すると、¥1,000を超えることも。
プラットフォーム(テープ)に固着した出力物を剥がすのに使うのだが、本体付属のスクレーパーは全く役に立たない。詳しくは、「スクレーパーとカバー/付属品は邪魔なだけ」参照

本体購入価格をすぐに追い抜く

StephenWheelerによるPixabayからの画像

XYZプリンティング」の3Dプリンター「ダヴィンチnano ホワイト」は、
安ければ2万円台から、精々3万円程度で売られていますけれど、
材料の純正フィラメントを7本前後も使えば、本体価格と同じくらいになってしまいます。
なのに純正フィラメントは、600gと他社製品より少ないです。
使用頻度は人によるとは思いますけれど、私の場合は1ヶ月に1本くらい消耗しますので、
半年ちょっとで本体価格を上回ったことになります。
また、慣れるまでの試行錯誤で、かなり無駄に失敗作を作る事になりますから、
最初から材料の減りは早いと思います。

どうしてそうなるのかと言うと、
いわゆる「プリンター商法」というやつで、本体機器は安く販売し、
消耗品で儲けるというビジネスモデルがあります。
(つか、現代の2Dのプリンターは殆どそれ)
3Dプリンターは、まだ群雄割拠の状態のようですから、
「プリンター商法」が定着するかどうかはまだはっきりしませんが、
逆の商法で3Dプリンター本体が今より高価になって手が出しづらくなるのも考えものです。
(つか、高価な3Dプリンターは個人では買えないレベルのものもあるのだけれど)


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