まずは、開発環境を整えなくてはいけません。
と言っても、統合環境があるので、それをインストールするだけです。
・・・が、分かりづらいんですね〜
___【目次】___
『Delphi』のシステム要件
『Delphi』は、いろんなOS上で動くアプリを制作できますが、
『Delphi』自体をインストールするには、あまり選択の余地がありません。
以下、「Delphi 11.2」の場合です。
- Microsoft Windows 10(64-bit)、Windows 11
- Intel Pentiumまたはその互換機1.8 GHz以上
- 3GBのメモリ(8GB以上を推奨)
- 6~60GBのディスク空き容量(エディションとインストールする機能によって異なります)
- 1440×900 以上の高解像度が動作する DirectX 11対応のビデオカード(1080p以上のスクリーンを推奨)
あと、『Delphi』をインストールするには、インターネットに繋がっていないといけません。
それと、ライセンスを受け取るためにEメールアドレスが必要です。
システム要件を見て、Mac派の私はちょっとがっかりしました。
そう、OSはWindowsしか選択の余地がないのです。
MacやiOS、Linux向けなどのアプリを開発するとしても、
Windowsでしか『Delphi』は動きません。
(しかも、近年のMacやiOS向けのアプリは作れても、別途、AppleのDeveloper登録と、できあがったアプリに署名や審査が必要になります)
なお、旧バージョンがどうしても必要な場合、
問い合わせるように公式サイトに書かれていたため、旧バージョンも手に入るのかもしれません。
その際は、上記のシステム要件が当てはまらない場合があります。
ダウンロード
『Delphi』は、いくつかの種類があり、有料のものだけでなく
トライアル版とは別に、無料のものがあります。
無料のものは、「Delphi Community Edition」というエディションです。
今回ダウンロードするのはこの「Delphi Community Edition」です。
しかし、ダウンロードが簡潔になっておらず、少し面倒になっています。
その詳細と手順を以下に記述します。
-
Embarcadero Technologies(エンバカデロ・テクノロジーズ)の公式サイト、
「EMBARCADERO」に行きます。 -
開いたページの上方に「無料版」があるので、カーソルを合わせます。
すると、メニューがプルダウンしますので「Delphi Community Ed.」をクリックします。 - ページが変わって、「Community Editionを無料ダウンロード」をクリックします。
-
すると、企業ユーザーかどうか問われるので、「いいえ」をクリックします。
(「はい」をクリックしてしまうと、「Community Edition」とは違うエディションの30日トライアルのページに行ってしまいます) -
そしてページが変わると、ユーザー登録を伴ったものが表示されます。
どうやら、ユーザー登録しないとダウンロードできない仕様のようです。
なので、でたらめなことを入力しないで、ちゃんと真面目に項目を埋めてください。
名前は、本名じゃないといけないか、匿名でもいいのか分かりませんでした。
(私は、電話番号も本当のもので、本名で入力しました)
ここで、「会社名」には「*」が付いていなかったので必須ではないと思い、
空欄にしたら通らなかったので、仕方なく「某」と入力しました。
(この仕様は多分間違いなのでしょう) -
そこで始まったダウンロードの名称を見て疑問がわきます。
「RADStudio-1042-esd-4203.exe」となっていたのです。
「リンクが間違っていて違うアプリがダウンロードされてるのでは?」と
思いましたが、これで合っていました。
紛らわしいですが、「RAD Studio」というアプリの中に『Delphi』は含まれていて、
更にそこで、ダウンロードをする仕様になっていました。
インストール
-
ダウンロードが終わったら開きます。
すると、「RAD Studio」のセットアップが起動します。
画面に従って入力しながら先に進みますが、
ライセンスをどうするか問われる画面が出てきます。
有効なライセンスは、
最初にユーザー登録したときに入力したメールアドレスに来ているはずです。
そのメール内にある「Serial Number」というのがそれです。
(なんでこう、いちいち紛らわしい仕様になっているのか疑問です)
そして、インストールが始まり、自動的に「RAD Studio」が起動します。 -
ここでやっと、必要な『Delphi』を選択できるようになります。
必要なものを選択したら、「続行」ボタンをクリックします。
-
次の画面では言語オプションを選択できます。
日本語以外が苦手な私としては、とてもありがたいですね。
※ここで、「Help」にもチェック入れておきましょう!
私は、この「Help」を見落として、標準設定のままHelp無しにしていたので、
後でアンインストールする羽目になりました。
それについては、また後述します。
「Samples」もチェックしておいた方がいいかもしれません。
必要なものを選択したら「インストール」をクリックします。 -
すると、インストールの進捗画面になります。
少し時間がかかります。 - これでインストールは完了です。
-
自動的に『Delphi』が起動してウインドウが開きます。
若干の初期設定を入力するダイアログがでてくるはずです。
入力を終えると、『Delphi』が使える状態になります。
確認
これで、『Delphi』が使える状態になっているはずですが、一応軽く確認してみましょう。
自動的に起動してウインドウが開いていると思いますが、
その左上にちゃんと『Delphi』と表示されていますね。
バージョン番号も表示されていると思います。
メインメニューの「ヘルプ」→「Embarcadero Delphiのバージョン情報」を選択すると、
もう少し細かい情報が表示されます。
あれ?
『Delphi』の最新バージョンて、現時点では「11.2」ではないのでしょうか?
「10.4」と表示されていますね。
バージョンのアップデート機能とかは、そなわっていないようです。
ちょっと探してみましたが、見あたりませんでした。
エディションによってバージョンが違うのかもしれませんね。
最新版を、どうしても使わないといけないわけでもなければ、
取り敢えず放置しておきましょうか。( ̄▽ ̄)
インストールされたはずなのに見当たらない
デスクトップには『Delphi』のショートカットがあるけれど、
スタートメニューに見当たらないのですよ。
「D」にはないし、また「RAD」か?と思い、「R」を見ても見当たらない。
仕方ないので端から「新規」の表示を頼りに探したら、ありましたよ。
「Embarcadero RAD Studio 10.4」ですと。
「E」のところに居ました。ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
なんで、こう紛らわしいのかね。先が思いやられるわ。そんなじゃ、初心者には厳しいぞ。
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