不親切な取扱説明書とサポート – 3Dプリンター How-to

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XYZプリンティング」の3Dプリンター「ダヴィンチnano ホワイト」に付属している説明書は、
たったの12ページです。
分厚い取扱説明書はうんざりしますが、情報量の少なすぎる説明書も困りものです。


クイックガイドのみ

Mohamed HassanによるPixabayからの画像

XYZプリンティング」の3Dプリンター「ダヴィンチnano ホワイト」に付属している説明書は、
「クイックガイド」と銘打たれています。
たったの12ページしか無いので、ちゃんとした取扱説明書が他にあるのではないかと思い、
箱の中を探してしまいました。
もういきなり不安です。
3Dプリンターがたったこれだけの内容で使えるのか?と疑問にしかなりません。

電子マニュアルみたいなディスクも付属していませんし、
そのクイックガイドをパラパラめくってみても、それらしきURLは見当たりません。
かろうじて記載があったのが、操作用ソフトウエアのダウンロード先でした。

そのページに、説明書らしきものがありましたが、
付属していた紙のクイックガイドと殆ど同じ事しか掲載されていませんでした。
その上、日本語化が中途半端で、付属のクイックガイドの方がマシな部分すらありました。

仕方がないので、クイックガイドを頼りにセットアップし、
テストプリントまでやったのですけれど、途中で躓きがいくつかありました。


ユーザーサポートが遠い

DawnによるPixabayからの画像

どういう事かと言うと、
ユーザーサポートに辿り着くまでに距離感を感じてしまうということです。
サクッとユーザーサポートに行けないんですね。
これは、何かに困っているユーザーは、イライラするので怒りを煽られているようなものです。

まず、「XYZプリンティング」のwebサイトは、いきなりユーザー登録をしないと、
何も見せてくれません。
つまり、最初っから物を売るという精神が大きく欠けているのです。
例えば、「XYZプリンティング」の商品がちょっと気になって公式サイトを見てみよう、と
思って訪れたら、「ユーザー登録しない人はお断り」という態度なわけです。
顧客情報や、興味を持った人の情報を欲しているのでしょうけれど、
「先にユーザー情報を提供しないと、製品の情報は提供しない」という態度はひどすぎます。
興味を持って下調べに来た人が全員ユーザー登録してくれるとでも思っているのでしょうか。
これで、一体何人の顧客予備軍を追い払ってしまっているのでしょうか?
「利益機会の喪失」という概念を知らない企業なのでしょう。

さて、私は既に製品を購入しているので、立派にユーザーですが、
ユーザー登録なんか後回しでいいんですよ。
まず、とにかく何か出力してみたいんですね。
ところが、付属の「クイックガイド」だけでは、躓いてしまって先に進めないのですよ。
仕方がないのでイラつきながらも、ユーザー登録を済まし、公式サイトに入りました。
それで、問合せかFAQのようなものを探したのです。

「よくある質問」があったので、とりあえず、「よくある質問」から見てみようと思いました。
すると、大した内容でもなく、私の躓きは解消しなかったので、
「修理、不都合に関するお問い合わせ」に行ってみました。
「新規お問い合わせを作成する」をクリックすると・・・
また個人情報を入力させる画面になりました。
「既にユーザー登録は済ましているのだから、また入力させる事は不要だろう」と思いました。
しかも、電話番号が必須になっているのですよ。
どうせ、電話かけてくる事なんかないだろうに。
顧客を区別するために、Eメールよりも有力な電話番号と紐付けたいんでしょうね。
不愉快になりながらも、渋々、入力して質問しました。

で、待つしか無いのですが、当然のように返答があるまでの目安時間は記載されておらず、
いつになったら回答がもらえるのか不安になりました。
チャットや電話なら、何時間もは待たせないでしょうけれど、
こういう形式のお問い合わせ方法は、何日も待たされる事があるんですよね。
実にイライラさせられます。

質問にたいする最初の反応は、24時間程度でしたから言うほど遅くはなかったです。
ただ、目安が分からないと、最初は不安になりますね。


何のために個人情報を入力させたのか?

Michael SchwarzenbergerによるPixabayからの画像

初日、ふたつ質問したんですね。
1つ目の質問をしてから、割とすぐに自己解決したのでその旨追記しました。
で、2つ目の質問をしようとしたら、ログインからやり直しですよ。
今どき、ログイン状態の維持とかしないのかよ、とかイラつきながらも
新規お問い合わせを作成しようとすると、
最初の質問で入力させられた情報を全部入力し直しさせられました。
何のためにユーザー登録強制してまでやらせているのか、もうイライラも拡大しっぱなしですよ。

製品のシリアル番号、ユーザーの名前、E-mail、電話番号と、また入力させるのですよ。
しかも、それらは全部必須項目ときてるからたちが悪い。
ユーザー情報に紐付けておいて、自動入力すれば済むことでしょう。
いや、それ以前に、E-mailだけで事足りるでしょう。
ユーザー登録してログインしているのだから、再度の入力なんて必要ないでしょう。
まるで、わざと面倒にしておけば、問い合わせが減るとでも思っているかのようです。
しかし、逆効果である事は、私の怒りが証明しています。
このまま諦めたら、2万円もの投資が丸損です。


リコール対象だったのでは?

そんな不愉快な造りのお問い合わせ窓口でしたが、
2つ目の質問の対応は神がかったような素早さでした。
その質問は、

何度やってもヘッドが詰まって、造形ができません。
クリーニングして、フィラメントのオンロードをすれば糸状にヘッドから出てくるのに、すぐそのあと印刷しても全く造形されず、ガイドチューブが外れてしまいます。
フィラメントのオンロードはガイドチューブは外れません。
ヘッドが不良品なんでしょうか?

というものです。
返答を待っている間、色々と試行錯誤をしていて気付いた事がありました。
ガイドチューブの外形をノギスで測ってみたところ、3.8mmしかありませんでした。
これ、4.0mmが妥当なんじゃないかと思ったのですよ。
市販の樹脂チューブは、規格で作られており、一般的には3.0mmと4.0mmはありますが、
3.8mmというものは無いのですよ。
ダヴィンチnano ホワイト」のような廉価モデルに、
規格外の特注サイズの部品を使っているとは考えづらいのです。
すると、考えられる可能性としては、パーツを作っている下請け業者が、
規格ぎりぎりの小さいサイズを作ろうとして、規格を外れてしまったというシナリオです。
なぜ、そんな事をする下請け業者がいるのかというと、1個の部品の材料を僅かでも減らせば、
全体ではそれなりの金額になるからです。
その金額は、下請け業者の利益ではなく、作業スタッフ1人の利益ならばどうでしょうか。
小遣い稼ぎには大きすぎる金額になるのではないでしょうか。
実際、中○という国では、作業員がそうやって余らせた材料をこっそり持って帰るのだそうです。
持って帰った材料を自分で消費したり、売ってお金に変えたりする、
そんな国民性の国があるのです。

まあ、そんな妄想をしていた私ですが、約24時間後の反応が、

ご指摘症状につきましては新たな継手パーツとガイドチューブをお送りいたしますので送り先のご住所をご回答ください。

との事でした。
ひとつも問答することなく、まさに問答無用で替えのパーツを送ってくれるというのです。
神対応のようにも見えますが、何か怪しいですよね。
しかも、届いたパーツを見てまたびっくり。
なんと、ヘッドモジュールも入っていたのです。
ヘッドモジュールなんてまともに買ったら1万円近くするのですよ?
随分と太っ腹じゃないですか。
もしかしてこれ、ステルスなリコールだったんじゃ?
先の妄想を裏付けるかのような対応でした。

ちなみに、届いた新しいガイドチューブの外径ですが、3.95mmでした。(− −#


追伸

Deborah HudsonによるPixabayからの画像

その後、私が、イライラの要因をいくつも書いたからか、同じような苦情が多かったからか、
しばらくしてから少しは改善されました。
先にユーザー登録しなくても、製品情報は見れるようになりましたし、
新規お問い合わせを作成するときも、名前とE-mailは自動的に表示されるようになりました。
いくらかは改善する意欲はあるようです。
・・・まだ、シリアル番号と電話番号は、自動になってない上に必須項目ですがね。( º言º)


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