【Mac】配布終了の旧版OSを手に入れる方法

◆2021.07.05加筆

Mavericks以降のMacの旧OSが、ダウンロードできなくなっていましたが、
Mavericks以外はダウンロードが可能になっています。
Appleは、方針を変更し、古いバージョンのOSをそのままダウンロード可能にするようです。
ただ、どういうわけか、Mavericksだけはダウンロード可能にしてくれません。
その為、どうしてもMavericksが必要なユーザには、このページがヒントとなるかもしれません。


まえがき

類にもれず、記事の内容と、実施した結果については、
筆者は何の責任も負いません。
あくまで自己責任でご利用ください。


現状

現在の状況は下記の通りです。

ver. 名称 入手可否 備考
12 Monterey 開発者のみ 2021年秋に一般公開の予定
11.x Big Sur 2021.07.05時点で最新版
「システム環境設定」の「ソフトウェアアップデート」から入手する
10.15.x Catalina 以前のバージョンの macOS を入手する
10.14.x Mojave 以前のバージョンの macOS を入手する
10.13.x High Sierra 以前のバージョンの macOS を入手する
10.12.x Sierra 以前のバージョンの macOS を入手する
10.11.x El Capitan 以前のバージョンの macOS を入手する
10.10.x Yosemite 以前のバージョンの macOS を入手する
10.9.x Mavericks 不可 過去にダウンロードした事のあるApple IDは権利があるので、購入済みから再ダウンロード可能
10.8.x Mountain Lion Mac OS X Mountain Lion Installer
無償化された
10.7.x Lion Mac OS X Lion Installer
無償化された
以下 購入可 パッケージ版あり
中古市場を探すべし

入手できないのか?

建前上、既に入手できないものはできないのですが、
それでも実際には手に入れる方法がなくはありません。
大きく分けて三通りの方法があります。

Mac本体から抜く方法

これは、
Mac本体に入っている復旧領域からダウンロードされるインストーラを
無理やり抜き取ってやる方法です。

法的には、かなり黒いグレーになりますので、
手取り足取りの説明は控えさせていただきますが、
ググると、
この方法論で外部インストーラを作る事に成功したという記事が
見つかります。

この方法を実行するためには、
目的とするOSのバージョンが既に入っている、
或いは工場出荷時のバージョンがそれである必要があり、
所有していないユーザは、どこからか調達しなくてはなりません。
人によっては、
中古市場から購入し、OSインストーラを抜き取ったら、
また売り払う、という手順をとる事もありますが、
その売買差額がコストになるのでやや高めになってしまいます。

個人譲渡や貸借

できるかできないかで言ってしまうと、できてしまうのですが、
これもかなり黒いグレーです。
いや、解釈の仕方によっては、完全アウトでしょう。

ヤフオクなどで個人売買されていたりもしますが、
他人のApple IDを貸し借りする事は違反ですから、
そのApple IDに紐付けされている権利が無い人がこれを使うと、
規約違反になります。
違法を承知でやっている人もいる事から、
物を譲ってくれる相手が、
正常に使えるものを渡してくれるかどうかも怪しいです。
場合によっては、
完全な「詐欺」も混じっている可能性が高いという事です。

辛うじてグレーだと言えるのは、
正当な権利があるユーザのMacを借り受けるという形です。
しかしこれは、
再配布が禁じられているため、解釈によってはアウトになります。
それでも何とか正当性を主張する為には、
以下のような面倒な解釈と手順が必要です。

  1. まず、正当な権利のあるApple IDの所有者が
    MacにそのOSをインストールし管理者となる。
  2. その管理者の許可を得て、同Macに
    自分の管理者アカウントを作らせてもらう。
  3. Mac本体ごと借受ける。

これなら、一応合法的と言えるでしょう。
1台のMacを複数人で使用する事は許されており、
OSもマルチユーザに対応していますから。
この解釈をする場合、あくまでも、
OSの権利者は正当な権利のあるApple IDの所有者だという事です。
MacのOSは、Apple製以外のコンピュータにインストールする事を
禁じられてはいますが、
自己所有以外のコンピュータにインストールする事を
禁じてはいない筈ですし、
自分のコンピュータを他人に貸す事を禁じてもいない筈です。
こういう解釈でよければ、私もお手伝いしてもいいですよ。
10.7.x以降、すべてのインストーラは所有していますし。
ご興味のある方は、メールフォームから私にご連絡を下さい。

再配布を探す

これは、アウトでしょうね。
でも、外国語圏なら違法な再配布が見つかる事もあります。
勿論、それに見せかけた詐欺サイトが殆どですが。
詐欺や不正インストール、マルウエアやウイルス、それと言葉の壁、
それらを何とかくぐり抜けて手に入れたファイルが、
本当に使用できるものなのかどうかは使ってみないとわかりませんし、
高度なクラッカーが、バックドアやマルウエアなどを組み込んだ
「改竄版」かもしれません。
それらのリスクを承知で、探してみるのも一興かもしれませんが。

また、ちょっとやそっと探したくらいでは見つかりません。
それなりの工夫と労力と執念が必要です。
基本は、Googleなどの検索エンジンでOKですが、
キーワードを工夫します。
単純に「Mac Mavericks download」だけでは、
正当な手順の古い記事(つまり今となってはダウンロードできない)ばかりが、ヒットし続けることでしょう。
ファイル名を入れるとか、
「-site:」指定で、Apple公式や、正当なページを除外するとか
しないとダメです。
もっと工夫した方がいいのですが、
これでも端から、数百件のページを丹念に調べていけば、
行当たるかもしれません。

それから、
見つけやすいところにダウンロードボタンを配置しているとは限らず、
会員登録の先にあったり、
広告リンクに隠されていたり、
インラインフレームやプルダウンメニューなど、
スクロールが必要だったりもします。
一定時間ページを開いたままにしておくと変化するとかいうのも
ありますね。
もっと分かりづらいのは、
貼り付けてある動画の中にひっそりと隠されているようなものも
あります。


2.14問題

一時期ちょっと「詐欺疑惑」の発端にもなった問題があります。
2016年2月14日以前に作られたインストーラーが、
Appleの証明書の有効期限切れに伴い、使用できなくなっています。
このため、運良く他の人の助力が得られたとしても、
その人が持っているインストーラが使えない可能性があります。

ですが、これも回避する小技があります。
…グレーだとは思いますが、明確に禁じられてはいないと思います。
ですが、以下の方法をやると
あとで不都合が起こる可能性を否定できませんので、
お勧めはしません。
あくまで知識欲を満たしたい人に向けた記載だと考えてくだい。

  1. 目的とするバージョンの外部インストーラを用意します。
  2. 一旦、通常通りMacを起動します。
  3. 有線、無線、一切のネットワークから遮断します。
  4. 「システム環境設定」→「日付と時刻」を開き、
    「日付と時刻を自動的に設定」のチェックを外します。
  5. Macの日付を2016年2月14日未満に手動で設定します。
  6. Macを終了させます。
  7. 用意した外部インストーラをMacに接続します。
  8. [option]キーを押しながら電源オンでインストーラを起動します。
  9. 無線ネットワークに自動的に繋がろうとしますから、手動で遮断します。
  10. 通常通り、OSのインストールを開始します。
  11. もし途中で、Apple IDの入力を求められたら、その時点でインターネットに接続してから、入力・送信します。
  12. OSのインストールが完了したら、Macの日付を元に戻し、必要なら「自動的に設定」にします。

どうでしたか?
知識欲は幾らかでも満たされましたか?
ちょっとは役に立ちましたか?

お気に召しましたら、私にも何か下さい。
その方法は幾つかあり、このページにも表示されていますので。(///▽///)



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