シート状のポリプロピレンの素材が、百均で売られるようになってきました。
以前は、もう少し高かったのですが。
ポリプロピレン以外にもプラスチック系の材料はありますが、
比較的加工しやすいのがポリプロピレンなのでしょう。
ですが、
折り曲げる時には、ちょっとコツが必要です。
闇雲に曲げようとすると、上手くできずに
折り目がぐちゃぐちゃになってしまったり、
元に戻ろうとする力が強すぎて折り目が付かなかったりします。
-
<比較的、薄い場合> … 厚み0.2mm〜0.5mmが目安
<比較的、厚い場合> … 厚み0.75mm以上が目安
<あとがき>
<比較的、薄い場合> |
- 道具
- 千枚通し
- コツと解説
-
ポリプロピレンなら、厚み0.2mm〜0.5mm程度のものでしょうか。
クリアホルダーが、大抵この厚みです。
この場合は、「千枚通し」などの先の尖った硬いもので擦って溝をつけます。 -
厚さが0.2mm程度の場合は、
千枚通しなどを立ててひっ掻くのではなく、
切っ先を斜めに当てて撫でるような力の入れ方をします。
ちょっと慣れが必要なので、
何度か試してみて丁度良い角度と力加減を見出して下さい。
立てて引っ掻いてしまうと、簡単に千切れてしまいます。 -
カッターガイドや定規を当ててやると
綺麗に真っ直ぐな折り溝を付ける事ができます。
ですが、千枚通しの切っ先はカッターよりもずっと太いので、その分見切りで余白を取る必要があります。
折り線にぴったりとカッターガイドや定規を当ててしまうと、千枚通しの太さの半分外側に切っ先がずれてしまうという事です。
慣れないうちは、切っ先の軌跡が曲がってしまいがちですが、何度かやっている内に慣れて、真っ直ぐ引けるようになります。 -
厚さが0.4mm〜0.5mm程度の場合は、
千枚通しなどを立ててひっ掻くような力の入れ方をします。
ちょっと慣れが必要なので、
何度か試してみて丁度良い角度と力加減を見出して下さい。
強く力を入れ過ぎると、千切れてしまいます。 -
溝を付けた側を内側にして折ります。
逆側に折り曲げると、千切れてしまう事がありますので注意して下さい。
などの、先の尖った硬いもの
<比較的、厚い場合> |
- 道具
- Pカッター
- 三角刀(彫刻刀)
- コツと解説
-
ポリプロピレンなら、厚み0.75mm以上のものでしょうか。
百均のダイソーでも売っています。
この場合は、プラスチック向けの「Pカッター」で削って溝をつけます。
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厚さが0.75mm程度の場合は、
厚みの50%〜75%程度掘り込むつもりで削ります。
削りすぎてしまうと、千切れてしまいます。 -
一度で望む深さまで掘りきるのではなく、
何度か繰り返しなぞる事で、望む深さにします。
慣れないうちは加減が難しいと思いますので、
同じ厚みの端切れで何度か試してみて、加減を覚えてください。 -
厚さが1.2mm程度の場合は、
厚みの70%〜85%程度掘り込むつもりで削ります。
削りすぎてしまうと、千切れてしまいます。 -
ちょっと慣れが必要なので、
何度か試してみて丁度良い角度と力加減を見出して下さい。
強く力を入れ過ぎると、千切れてしまいます。 -
いずれにせよ、
0.2mm弱の厚みを残すのが望ましいのですが、
残した厚み(溝の深さ)を測るのは困難なので、
切りきるまでなぞる回数を数えて覚えておき、
その回数を何回に減らせば、
0.2mm弱〜0.4mm弱を残せるのか計算するという事です。 -
そして、「Pカッター」で折り溝を掘ると、
「バリ」が発生しますので、それを削り取ってやらないと、
仕上がりが良くありません。
そのコツを以下に記載します。
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上記で掘った溝に、彫刻刀の「三角刀」を当てて僅かに掘り進む感覚でバリを切り取っていきます。
-
その時のイメージを拡大画像で説明します。
- 最初にPカッターで50%〜70%くらい掘り込んだ状態の拡大画像。
- ここに彫刻刀の三角刀の刃先が通る位置を赤く示したのが下の画像。
- その結果、バリが糸上に切り取られた状態が下の画像。
-
溝を付けた側を内側にして折ります。
逆側に折り曲げると、簡単に千切れてしまいますので注意して下さい。
灰色が素材、青い面がPカッターで彫り込んだ溝、茶色の部分が「バリ」です。
溝の一番底まで抉るのでは無く、谷の両肩だけを削ぎ取るイメージです。
<あとがき> |
ここで紹介した方法以外に、
「加熱」によって曲げる方法があります。
メリットは、
- 折り目が脆くなりにくい。
- 弧を描くようにRをつけて曲げる事もできる。
という点が挙げられますが、
デメリットとして、
- 加熱する機材が必要。
- 加工できる長さや半径などは、機材に依存してしまう。
- 加減を上手くやらないと、白濁してしまう。
という点が挙げられます。
状況や素材などに応じて使い分けると良いでしょう。
アクリル素材は、溝を掘るやり方では割れてしまうので、
加熱する方法しかありません。
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