TS抜きパソコンの弐号機を制作/その6
TV放送を観れるようにする

◆2019.03.03加筆

いよいよ、TV放送を受信して視聴できる状態にします。
そこから、その場で録画もできてしまいます。

前回「TS抜きパソコンの弐号機を制作/その5 PLEX PX-Q3PE4を認識させる」の続きになります。


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<まえがき>
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ここから先は、
使い方を誤ると、違法行為となり場合によっては犯罪者になりかねません。
取り扱いには充分に注意しましょう。
DVDのコピーは違法とは限らない」という特集ページでも語りましたが、
これから行う「TS抜き」も似たようなものです。
「TS抜き録画」自体が違法ではなく、グレーだとしても、
録画した映像を、権利者に無断で複製し配布すれば、完全に著作権侵害になります。
まして、YouTubeなどのネットに上げてしまうなんて以ての外です。

このブログの筆者である私は、違法行為を幇助するつもりは全くありません。
それどころか、明らかに違法になる行為をしている人を見つけたら、
「TS抜き」で元映像を得ているか否かに関わらず、積極的に通報しますので、
そのつもりでお願いします。


<アンテナを繋ぐ>
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アンテナそのものは、各家庭によって様々でしょうから、ここでは割愛します。
そこから、同軸ケーブルをPLEX PX-Q3PE4まで繋ぐわけですが、
状況により、「分配器」や「ブースター」が必要になるでしょう。
「分配器」というのは、ひとつの同軸ケーブルの電波を二つ以上に分配するもので、
複数の受像機を繋ぐことを可能にしますが、電波が減衰します。
弱い電波を強くするのが「ブースター」です。
これらに関しての詳細は、ここでは割愛します。

が、PX-Q3PE4を使う場合は基本的に、「分波器」というものが必要になります。
この「分波器」というものは、「分配器」とは似て非なるもので、
一つの同軸ケーブルで送られてくる混合電波を
「地デジ」と「BS/CS」に分けるものです。
PX-Q3PE4には、「地デジ」と「BS/CS」の端子が別々に付いていますので、
それに合わせてやらないといけないわけです。
(理論的には混合電波のままでも、繋いだ方は映る筈だが、繋がない方が映らない)
この「分波器」は基本的に、電波の減衰はありませんので、
「分配器」で代用はできない事になりますね。

ちなみに私は、このケーブル類にはコストをケチらずに高性能のものを選びました。
アンテナケーブルは、障害を受けやすいので。
壁から分配器までは、4重シールドの「フジパーツ WLF5C-20」を。
分配器には、密閉構造ダイカストの高シールド構造である
「富士パーツ Fuji Parts FZ-W482」を。
ところがこれ、私の確認不足で、元側の端子がメスだったんですね。
つまり、そのままでは普通の同軸ケーブルが挿さらない。ので、
急遽、中継ぎ「マックステル FCK-P」を購入する事になってしまいました。
金メッキのノイズが入りにくいものですが、余計なものが増えるのは良くないです。
皆さんは、こういううっかりミスに気をつけて下さい。
分配器から分波器までは、4重シールドの「フジパーツ WFF5C-10 」を。
分波器と、そこからPX-Q3PE4までは、高シールド構造である
ダイカストで金メッキの分波器と4重シールドのケーブルがセットになった
「富士パーツ WHIBF-W2」を。

分波器からそれぞれ出ていてるケーブルを正しく繋ぎます。
「地デジ」は「地デジ」に、「BS/CS」は「BS/CS」に。
ケーブルや分波器に表記されていますし、
PX-Q3PE4も取り付け金具の外側に刻印されていますので、
それを合わせるだけですから、難しい事は何もありません。

ただ、ひとつだけ問題というか、不安というか、気になる点があります。
富士パーツのケーブルの端子、懐が深くてかなり奥まで入ってしまいます。
そのままでは、PC本体まで達してしまうので、
PC本体やボードを痛めないか心配になってしまいます。
そこで、「スペーサー」を自作する事にしました。
自作といっても大したものではなく、
PX-Q3PE4側の端子の径に合う内径のビニルホースを
5mm幅程度に切ってやるだけです。
これを端子に被せてから、ケーブルを繋ぎます。
 ↓  ↓ この時、ケーブルのナットは力一杯閉めずに、
自作スペーサーの弾力で少々抵抗が掛かるくらいで止めておきます。


<ランタイムのインストール>
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PX-Q3PE4を使って受信したTV放送を視聴するには、
幾つかの方法があるようですが、録画までできるものは、
「TVTest 0.7.23」だけのようです。
TVTestにも幾つかのバージョンが存在し、
これより後のものでは放送が映りませんでした。
(必要なランタイムが違ってくるとか、設定の問題だった可能性もあるが)
これより前のバージョンは試していないので、なんとも言えませんが、
わざわざ、0.7.23より古いバージョンを使う理由はないでしょう。
ですが、この「TVTest 0.7.23」、
単体では動作せず、「ランタイム」と呼ばれるものが必要になります。
そこで、必要な「ランタイム」をインストールするのですが、
後述する事になる「EpgDataCap_Bon」にも必要な「ランタイム」がありますので、
まとめてインストールしてしまいます。

  1. 次に挙げるランタイムを「全て」ダウンロードして、インストールします。
    ※32bit環境の人は(x64)と記されているものは不要です。
    ※64bit環境の人は(x86)を使用したソフトも使う可能性があるので、
    (x86)(x64)両方共インストールしておくのがお勧めです。
    ※「IA64」の選択肢があってもそれは不要です。
    ※一部のサイトでは
    「SP1」「Service Pack 1」の表記の無いランタイムを案内しているようですが、
    表記のあるものは無いランタイムに対して上位互換です。
    つまり、表記のあるものだけで良いという事です。
    ※「2005」「2008」「2010」の表記は、相互に互換性がありません。
    つまり、全て必要だという事です。

    (インストール済みか否かについては後述します)
  2. 全てのランタイムを間違いなくインストールできていれば、
    確認は不要だと思いますが、確認の方法を紹介しておきます。
    逆に、先に確認しておけば、
    既に入っているランタイムを再度入れ直す必要はないので、
    作業量を減らすこともできます。
    1. 画面左下のスタートメニュー(Windowsのマーク)から
      「コントロールパネル」を開きます。
    2. 「プログラム」の下にある
      「プログラムのアンインストール」をクリックします。
    3. すると、インストールされているプログラムの類が全て
      一覧となって表示されますから、スクロールさせてみて下さい。
      名前の頭が全て「Microsoft」で始まっていますから
      ひとかたまりになっている筈です。
      「Redistributable」と英語表記になっていますが、
      「再頒布可能パッケージ」の事です。
      この写真では、幾つか足りないものがありますね。
    4. ※間違って、削除してしまわないように気をつけて下さい。☆笑☆

<「TVTest 0.7.23」のインストールと設定>
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今回、「TVTest」のバージョンは「0.7.23」です。
私は間違って(忘れていて)、「0.9.0」を使ってしまい、
映像が全く表示されなくて途方に暮れた挙句、
(「0.9.0」でも映るんだけどそこまでいかなかった、「0.9.0」は使い勝手が少し違うみたいだし、必要なランタイムにも違いがあるかもしれない)
メーカーに問い合わせてしまいました。
(回答もらう前に、解決した旨のメールを送ったが)

  1. 「TVTest 0.7.23」をダウンロードし、任意の場所に解凍します。
    • 公式サイト(http://tvtest.zzl.org/)はサーバーに接続できないようです。
      下記の何れかの「TVTest 0.7.23」をダウンロードし解凍して下さい。
      オリジナルのファイル名は「TVTest_0.7.23.zip」ですが、
      再配布の場合はファイル名が違う可能性があります。
      また、如何わしい広告が表示される事もあります。
  2. 「TVTest 0.7.23」のfixを適用します。
    1. 元々は「TVTest_0.7.23fix.7z」という7z形式の圧縮ファイルで
      配布されていたらしいが、公式のものが見当たらないので、
      何れかのサイトで再配布しているものを入手します。
    2. 解凍すると中に
      「TVTest_0.7.23fix.exe」
      「TVTest_0.7.23fix.patch」という二つのファイルがあるので
      二つとも先に解凍した「TVTest_0.7.23」フォルダの中に入れます。
    3. 入れた「TVTest_0.7.23fix.exe」をダブルクリックする等して実行します。
    4. 正常終了が表示されて
      「TVTest.exe」の更新日時が 2013年2月28日11:00 になっていればOKです。
      なっていなければ上記手順を再確認して下さい。
      (元の「TVTest.exe」は「TVTest.OLD」という名称になっている)
  3. PLEX PX-Q3PE4」用のBonDriverを入れて設定します。
    (チューナーは似たものが幾つかありますが、機種によって使うBonDriverが違いますので注意して下さい)
    1. 公式らしきサイトが見つけられませんでした。
      下記の何れかから、ダウンロードします。
      • クリックした途端に、
        何もページが表示されずにダウンロードが行成始まります。
        http://up.mapopi.com/?get=00374
      • ミラー:私の用意したYahoo!ボックスの公開用のフォルダに、同ファイルの複製を用意しました。「00374.zip
    2. ダウンロードして得た「00374.zip」を解凍すると、中には
      「Bondrivers」と「RegisterFilters」というフォルダがあります。
    3. 「RegisterFilters」フォルダの中にある
      「RegFilter.bat」を右クリックで管理者として実行します。
      • 上手く実行できなかった場合は、
        「regsvr32.exe」以外のファイルを全て
        「C:\Windows\SysWOW64」へコピーしてから、その中の
        「RegFilter.bat」を右クリックで管理者として実行して下さい。
      • それでも上手く実行できなかった場合は、
        「regsvr32.exe」以外のファイルを全て
        「C:\Windows\System32」へコピーしてから、その中の
        「RegFilter.bat」を右クリックで管理者として実行して下さい。
    4. PLEX PX-Q3PE4に備え付けのカードリーダーを使う場合は、
      「Bondrivers」の中身を全て、「TVTest_0.7.23」フォルダの中に入れます。
      備え付けを使わずに、外付けのカードリーダーを使うなら、
      「Bondrivers」の中身から、末尾が「.scard」のファイルを除いて
      残りを「TVTest_0.7.23」フォルダの中に入れます。
    5. 「TVTest_0.7.23」フォルダの中の「TVTest.exe」を実行すると、
      初めての実行時には、「TVTest初期設定」画面が現れます。
      以下の項目を設定します。
      (後からでも設定を変えられる)
      • ドライバ:どれでもよい
      • デコーダ:Jacky Mpeg2 Video Decorder
      • レンダラ:どれでもよい
      • カードリーダ:スマートカードリーダ
      • 録画ファイルの保存先フォルダ:任意に設定してください。
    6. 初回はチャンネルスキャンを促されるので、そのまま実行します。
      • 「チャンネルスキャン」のウインドウが現れたら、
        「スキャン開始」ボタンをクリックします。
        これをせずに「OK」ボタンだけをクリックすると、
        チャンネルスキャンが実行されません。
      • BSと地デジを一本ずつスキャンします。
        切り替えるには、一旦「OK」ボタンで設定ウインドウを閉じて、
        TVTestのメインウインドウの左下のチューナーをクリックして
        切り替えます。(「S」がBSで、「T」が地デジ)
        メインウインドウ内で、右クリックして
        現れるコンテキストメニューから、「設定」を選択すると
        「対象チューニング空間」が、選択中のチューナーの種類になります。
      • 八本全部同じ様にスキャンすると結構な時間を取られるので、
        残りの三本ずつは、複製してやります。
        TVTest本体が入っているフォルダに、
        拡張子が「.ch2」のファイルが二つできている筈です。
        それを複製して、残りの三本とファイル名を揃えてやります。
        すると、以下のように拡張子「.ch2」ファイルが八つできるわけです。
        • BonDriver_PXQ3PE4_D0_S0.ch2
        • BonDriver_PXQ3PE4_D0_S1.ch2
        • BonDriver_PXQ3PE4_D0_T0.ch2
        • BonDriver_PXQ3PE4_D0_T1.ch2
        • BonDriver_PXQ3PE4_D1_S0.ch2
        • BonDriver_PXQ3PE4_D1_S1.ch2
        • BonDriver_PXQ3PE4_D1_T0.ch2
        • BonDriver_PXQ3PE4_D1_T1.ch2
        これで、八本ともチューナーが使えるようになります。
    7. なお、この「TVTest」の設定は曲者で、
      変更すればすぐに反映されるものと、
      変更した上で、アプリの再起動をしないと反映されないものが混在しています。
      その上、その旨の注意書きが見当たりません。
      一番無難なのは、設定を弄ったら必ず再起動するようにする事ですね。
  4. これで、TVTestで放送が観れるようになった筈です。
    • 「録画」ボタンをクリックすれば、(即時の)録画もできます。

<次回予告>
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次回はいよいよ、豪華なデザートといった感じでしょうか。
予約録画ができるようにしたいと思います。

次回「TS抜きパソコンの弐号機を制作/その7 予約録画ができるようにする



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