一時期、「そば湯」って流行りましたよね。
あれってなんなんでしょうね。
___【目次】___
馬鹿なの?
「そば湯」って、昔からあって普通のそば屋なら、大抵出てきますね。
そば食べ終わる頃に。
で、「そば湯は栄養あるんだぞ」とか、「勿体ない」とか言っている輩がいます。
さて、「そば湯」ってなんなのでしょうか?
そばを湯がいた残り湯ですよ。
「そばから栄養素が溶け出しているから栄養あるんだぞ」とか言いますけれど、
では、肝心のそば自身は栄養無くなっちゃってるんですかね?
全部溶け出していて。
じゃあ、そば屋は栄養の無い茹でガラを提供して代金を請求してるのでしょうか?
そんなはずないですよね。
そばにはちゃんと栄養があります。
確かに、湯がく時に多少は栄養が溶け出すでしょう。
ですけれど、湯がいた残り湯は大半を捨ててしまうのですよ。
それを「勿体ない」と言って、全部飲みますか?
湯呑に一杯や二杯程度の量でどれほど栄養があるんでしょうかね。
馬鹿なのでしょうかね?
昔の人の知恵
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「昔の人の知恵だよ」とかいう人もいます。
湯呑に一杯や二杯程度の量で、言うほど栄養があるなら、
そば自体を捨ててその残り湯を全部頂くべきです。
実際に、お吸い物とかお出汁はそうですよね。
栄養が多く溶け込んでいる汁の方を頂いて、ガラは多くの場合食べません。
それが昔の人の知恵であって、
「そば湯に栄養がある」とか言ってる人は思考停止してるんじゃないでしょうかね。
そば湯の始まり
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どんな食べ物でも、最初に食べた人がいるはずです。
どんな料理でも、最初に作った人がいるはずです。
「そば湯」の始まりに関する文献とかが少なくて、よく分かっていないそうですよ。
そもそも、「そば湯」より以前は、一部地方で味噌汁を添えていたそうです。
そばを食べると身体が冷えるから、温かいものが欲しくなるんだそうです。
だれがいつ、味噌汁の代わりに「そば湯」を添え始めたのか分からないそうです。
一節によると、飢饉とかで味噌汁の材料が枯渇して、提供できない時期があって、
その時、味噌汁の代わりに「そば湯」を提供する事があったのではないかと言います。
それと別の説では、
「そば湯は捨てちまうんだから、タダでいいだろ。もってこい。」と言ったお客が始まりだとか。
その人は、なんでそんな事を言ったのかというと、
一人前のそばの分しかお金を持ち合わせていなくて、それでも食い足りないから
そば湯で腹を膨らまして誤魔化したのではないかと言います。
何れにせよ、そばを湯がいたお湯は、最初は捨てていたのが普通みたいです。
じぁ、なんなんだ
そば屋は、味噌汁付けるより、「そば湯」を出した方が安上がりで儲かりますよね。
それと、始まりは分からなくても、そういう文化があったので一般に広がったという事です。
「そば湯」は単に、「風情」とか「風流」とかそういうものでしかないという事ですよ。
それを「栄養がある」とか、思いつきで言ってるから疑問符がつくのです。
「そば湯」の栄養を述べる人はいますが、論理的に言っているだけであって、
実際に調べた人はいないのではないでしょうか?
栄養素が溶け込んでいるとして、その「量」はどの程度なのでしょうね。
元のそばより多いか均衡しているのであれば、「そば湯」は確かに栄養があるのでしょう。
余談
![](https://ateliertrigger.mac-in.net/wp-content/uploads/2023/05/japanese-meal-g399a9c7f6_1280-300x225.jpg)
味噌汁の事を「おみおつけ」とも呼びますよね。
漢字で書くと「御御御付け」です。
一番最初は、単に「付け」としか呼ばれていなかったそうです。
「付け」と呼ばれていた頃は、具材はほぼ無く、味噌を茹で溶いただけのものだったそうです。
しかし、大きな飢饉があって、その程度の「付け」すら飲めないほどの時代があったのだそうで、
また飲めるようになった頃に有難がって「御付け」と「御」の文字が付いたのだそうです。
ところが、その後また飢饉があって、「御付け」は飲めず暮らした後にまた飲めるようになって、
「御」の字がもう一つ増え、「御御付け」と書き「みおつけ」と呼ばれるようになったそうです。
そして更に、同じような時代を乗り越え、とうとう「御御御付け」になったのだそうです。
「御御御付け」の歴史はそれほど古いのですよ。
一方の「そば湯」を「御そば湯」とは呼びませんよね。そば自体を「御そば」とは言いますが。
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