動線を考えられていない不親切なソフトウェア – 3Dプリンター How-to

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ソフトウェアというものは、その操作の動線を考えて作るものです。
よく考えられているソフトウェアは、操作がスムーズで使いやすくなりますが、
よく考えられていないソフトウェアは、
操作がいちいち躓いたり間が空いたりして使いづらくなり、
意味が分かりづらく戸惑いがちになります。

不要なランチャー

XYZprinting」の3Dプリンターの「ダヴィンチ nano ホワイト」で使用するソフトウェアは
全部で5つあります。
ひとつはランチャーになっており、他の4つを起動するようになっています。
ひとつは3Dプリンター本体とやり取りするソフトウェアで必須のものです。
残りの3つは使った事無いのでよく分かりません。
ランチャーになっている「XYZmaker Suite」というソフトウェアから、
3Dプリンター本体とやり取りする「XYZprint」を起動する仕組みになっているのですが、
この「XYZprint」を直接起動する事ができるので、
Windowsならタスクバーかスタートメニューにピン留めしておけば、
「XYZmaker Suite」は起動する必要はないのです。
つまり、「XYZmaker Suite」は不要なんですよ。

ところが、その「XYZmaker Suite」は、
他の4つのアップデートと最新のアップデータの検索もするので時々起動しないといけないのです。
「XYZprint」単体ではアップデートも最新のアップデータの検索もできない仕様なんです。

おそらく、
「XYZmaker Suite」から「XYZprint」を起動するという流れの動線しか考えていないのでしょう。
「XYZprint」から「XYZmaker Suite」に戻れない(起動できない)ので、一方通行なんですね。
これは意外と煩わしいのです。
「XYZprint」から「XYZmaker Suite」に戻れるようにするべきです。
つまり、実際に使う状態の動線を考えられていないわけです。
他のソフトウェアでは自分自身でアップデートできるものもありますが、
百歩譲って「XYZmaker Suite」でしかアップデートできない仕様でも、
最新のアップデータの検索は「XYZprint」でもできるようにするべきです。


統一性がない

そして、「XYZmaker Suite」の操作体系と「XYZprint」の操作体系は統一性がないので、
使い勝手が悪いのも、実際の使用する状態を考えられていない、
つまり動線が考えられていないのです。

そして、薄っぺらい取扱説明書にはそういった使い方について全く書かれておらず、
それぞれのソフトウェアで当てずっぽうに操作して覚えるしかないのです。

関連するソフトウェアで操作体系が統一されていないと、操作を覚える手間も倍増します。
もうこれは、設計以前の構想の段階から間違っているのです。
草の根的なフリーウェアなどではなく、
何万もする(それでも3Dプリンターとしては破格の廉価なのだが)機材に使うソフトウェアなのだから
もっと真剣に作るべきです。


エラーが表示されない仕様

そして、3Dプリンターと直接やりとりするソフトウェア「XYZprint」は、
その操作体系も動線が考えられていません。

出力を開始した画面のままでは、エラーで止まってもそれが表示されないのです。
印刷開始をした「印刷」タブ内にはエラーが表示されず、「ダッシュボード」に表示されます。
つまり、「印刷」タブからわざわざ「ダッシュボード」に戻らないといけないのです。
エラーが発生しなければ、「ダッシュボード」に戻る必要はなく、「印刷」タブで操作は完結します。
なので、「印刷」タブにエラーを表示するべきです。
これは、一番最初の頃はそれが分からなくて、散々苦労しました。
実際に使う状態を考えた動線にはなっていないのです。

他にも、「XYZprint」の操作は、あちこちで使いづらくなっていてストレスが溜まります。
おそらくこのソフトウェアは、雑に作られたやっつけ仕事なんですよ。
もっと真剣に取り組んで欲しいものです。


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