エラーから復帰できない – 3Dプリンター How-to

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3Dプリンターは、使っている最中にエラーを起こして止まってしまうことがあります。
しかし、そのまま出力を続けてほしい場合があります。

意味不明なエラー

XYZprinting」の3Dプリンターの「ダヴィンチ nano ホワイト」は時々エラーで止まるのですが、
大抵の場合、その理由がはっきりしません。
大体は「ノズルが詰まった」というエラーです。
ところが、そのままエラーを解除して何もせずに印刷をすると、普通に印刷できるのです。
そして、また同じような位置まで来るとエラーを起こして止まるのです。
どう考えても、ノズル詰まりではないと思われます。
つまり、ソフトウェアなりファームウェアなりが、正しい判断をしていないと考えられるのです。

これでは、エラーの意味が分からず、対処のしようがなく、
延々とゴミをつくり続けることになってしまいます。


エラーでもそのまま続けたい

結果、エラーでもそのまま続けてほしい場合がよくあります。
ノズル詰まりだとするならば、そのエラー以降、材料が出てこなくて空間が空くはずです。
それを見れば納得もできるでしょう。


メーカーも分かっていない

XYZprinting」側のアドバイスはこうです。
ノズルの掃除、エクストルーダーの掃除、水平とZ軸の校正をしてください。と。
つまり、意味が分かっていないから、それで大抵は直るということです。
しかし、それをやっても大抵は直らず、エラーを繰り返します。

なぜなら、実際には原因が違うからです。


本当の理由を推測する

「ノズル詰まり」と判定してしまうのはなぜなのか?を考える必要があります。
色々と推測して試行錯誤をして分かった事がいくつかあります。

  • 出力物が反ってしまい、ノズルと下のレイヤーとの距離がなくなってしまう事より、
    材料が出ていかなくなる。
    その場合、反りが少ないモデルで印刷すれば問題なく出力できるのだが、
    反りのあるモデルを出力すると、とたんにまたエラーで止まる。
    なので、反りが大きくならないように工夫することで、エラーを回避できる。
    掃除も校正も不要。
  • レイヤーを薄くすると、ノズルと下のレイヤーとの距離が繊細になってしまうので、
    材料が出ていかなくなる。
    その場合、レイヤーを厚くしてみると、問題なく出力できるのだが、
    レイヤーを薄くすると、とたんにまたエラーで止まる。
    なので、レイヤーを薄くしすぎない。
    掃除も校正も不要。
  • 室温の低いときに起こりがちなのが、ヘッドの温度の低すぎによって起こるエラー。
    これも「ノズル詰まり」と誤報されるのだけれど、
    ヘッドの温度が低いと、溶けた材料の流動性が低く、吐き出しの抵抗になってしまうだけ。
    なので、ヘッドの温度を上げてやる。具体的には5°刻みで最適温度を探る。
    掃除も校正も不要。


役に立たないメーカーサポート

結局、試行錯誤をしてその特性を理解し、対策していくことによってやっと使い物になるのが、
この「ダヴィンチ nano ホワイト」という機材なのです。
とても、初心者向けではないエントリーモデルなのです。
そして、いかにメーカーサポートが役立たずなのかをひしひしと感じるのです。
こういうことは、ユーザーが苦労して体得していくものではなく、
メーカーサポートが把握していてアドバイスできるのが当然なのです。
が、「XYZprinting」はそうではない企業だという事です。
経営陣や中間管理者の意識が低いのでしょうね。
下手をすると、クレームになって「金返せ」という騒ぎになりますし、
二度とこのメーカーの製品は買わなくなるでしょう。
そればかりか評判が落ちて、利益機会を著しく喪失します。
それが分からないのでしょう。
よく、商売やっていられるものだと思いますね。

そしたらその後、案の定、「XYZprinting」は日本市場を撤退しました。
そりゃ儲からないから続けられないでしょうよ。当たり前です。
とんだメーカーの製品を買ってしまったものだと、私は後悔しています。


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