追記:2020年10月17日『「ホビーのこガイド」販売します』ページを追加しました。
「ホビーのこ」という小さなノコギリが「オルファ」から発売されています。
一方で、「マイターボックス」という、とても便利な鋸ガイドが販売されています。
この「マイターボックス」は、普通の大きさの鋸用で、
「ホビーのこ」には使えないのです。
そして、
「ホビーのこ」向けのマイターボックスのような鋸ガイドが、
売られていないようなのです。
そこで、それなら「Do It Yourself !」の精神で自作してしまおう、というのが
今回のお題です。
<完成写真>
<準備>
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材料
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ラワン材(適当な長さ×45×14mm)
- 鋸ガイドの台座にしますので、硬めで劣化しにくい素材が良いです。
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横折金具(幅11.5mm)
- 「ホビーのこ」の刃が擦れる部分なので、金属などの硬い素材が良いです。
- なるべくストローク長を犠牲にしたくないので、金属の板状の部品が良いです。
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タッピングねじ(皿頭/ステンレス/M2×12mm)
- 今回は、横折金具に付属のねじではなく、別途用意しました。
- 材質は、錆びるを嫌ってステンレスにしました。
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ラワン材(適当な長さ×45×14mm)
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道具
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スケール
- 寸法を測るのに使います。
- 今回はコンベックスタイプが使いやすいでしょう。
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赤鉛筆
- 切断線や目印を書くのに使います。
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私の最近のお気に入り銘柄は、「三菱鉛筆」の「色鉛筆 硬質 No.7700 赤」です。
芯が硬くて、木面などの平滑ではない場所に使っても、欠け辛くて使いやすいです。
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端切れ(適当な長さ×45×14mm)
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材料のラワン材と同じ寸法のものが良いです。
無ければ、切り出して作りましょう。 - 横折金具を取り付ける際の位置決め治具として使います。
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材料のラワン材と同じ寸法のものが良いです。
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端切れなど
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もう一つ、別に端切れを使います。
ドリルで穴を空ける際の下の養生に使います。
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もう一つ、別に端切れを使います。
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マスキングテープなど
- 木部用が良いです。
- 治具となる端切れを固定するのに使います。
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センターポンチ
- ネジ穴のセンターを打つのに使います。
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ビニールテープなど
- ドリル刃に下穴の深さの目印を付けるのに使います。
- マスキングテープや養生テープだとすぐズレてしまうので、ビニールテープやガムテープなどが良いです。
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ハンマー
- センターポンチと共に使います。
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ハサミ
- 普通のハサミで構いません。
- ビニールテープなどを切るのに使います。
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+ドライバー #1
- 材料のタッピングねじに合うものを使います。
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差金
- 直角に線を書くのに使います。
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ブロックなど
- 切断の際の台に使います。
- コンクリートブロックなどが良いのですが、私は発泡スチーロール製のものをよく使います。
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マイターボックス
- 素材を真っ直ぐに切る為のガイドです。
- ガイドなしで真っ直ぐ切る為には、ある程度の熟練が必要ですが、これがあれば初心者でも真っ直ぐに切れます。特に切り口が平滑で綺麗になります。
- 鋸
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バネクランプ(開口約40mm)
- マイターボックスに素材を固定するのに使います。
- C型クランプより締め付けは弱いですが、手軽に使えるので持っていると重宝します。
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アテゴム
- 平らに研磨する為に、研磨しを取り付けて使います。
- 端切れなどでも代用できますが、専用のゴム製のこれが使いやすいです。
- 研磨紙(#400くらい)
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C型クランプ(開口50mm)
- 素材の「割れ」防止に使いますので、開口45mm以上のものが必要です。
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あて木
- C型クランプと素材の間に挟みます。
- 今回は、ダンボールの切れ端で代用しました。
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ドリル刃(径1.4mm)
- タッピングねじの下穴を空けるのに使います。
- タッピングねじが径2.0mmなので、70%の径1.4mmを使います。
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ミニルーター
- 径1.4mmのドリル刃を使う為、ミニルーターを使用します。
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電動ドリルドライバー
- 無くても構いませんが、あった方が楽です。
- タッピングねじを締めるのに使います。
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+ビット #1
- タッピングねじの頭に合うものを使います。
- 「ホビーのこ」の「替え刃」×2枚
- ※写真にはバネクランプ(開口約30mm)も写っていますが使いませんでした。
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スケール
<工程>
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まず、素材のラワン材に直角に切断線を書きます。
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切り出す長さは任意で構いません。
私は今回、200mmにしました。
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切り出す長さは任意で構いません。
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マイターボックスに、素材の切断線を位置合せして固定します。
- 切断線で素材を切断します。
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切り出した部品(木材)の全ての面を研磨紙で磨きます。
- ついでに全ての角を、軽く面取りしてやります。
- 角が木目に沿って少し「割れ」が入っていたので、敢えて削って凹ませる事によって、「割れ」を除去しました。
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磨いた部品の長手方向の真ん中に目印の線を直角に書きます。
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目印に合わせて、治具の端切れをマスキングテープでしっかりと固定します。
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横折金具を、治具部分にしっかりと押し付け位置合わせし、
センターポンチでネジ穴の目印を打ちます。
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先に、C型クランプで両側からしっかりと挟み込み、
ねじを締める際の「割れ」を防止します。
(上の写真では既にねじが閉まっているが、後から締める) -
径1.4mmのドリル刃をミニルーターにセットします。
- 下穴の深さの目印として、ビニールテープなどをドリル刃に貼り付けます。
-
下穴の深さは、ねじの有効長なのですが、わかりにくい場合は70%〜80%程度で計算します。
今回の素材は硬めのものなので、下穴は若干長めの10mmにしてみました。
- 下穴を空けます。
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ねじを締めます。
- この時、横折金具をしっかりと治具側に押し付けて位置決めをしながら締めます。
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片側の横折金具(2個)をしっかりとねじで固定できたら、
C型クランプと、治具にしていた端切れを外します。 - 固定済みの横折金具に、「ホビーのこ」の「替え刃」を2枚重ねて、押し当てます。
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押し当てている2枚の「ホビーのこ」の「替え刃」を挟み込むように、
反対側の横折金具を押し付けて位置を合わせます。 -
横折金具の位置が決まったら、センターポンチでねじ位置を打ちます。
- C型クランプで横から挟み込んでしっかりと固定し、ねじ締めの際の「割れ」を防止します。
- 下穴を空けます。
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ねじを締めます。
- この時、横折金具をしっかりと反対側にに押し付けて位置決めをしながら締めます。
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横折金具(2個)をしっかりとねじで固定できたら、
C型クランプと、間に挟んでいた「ホビーのこ」の「替え刃」を外します。 -
これで完成です。
<使用>
出来上がった『ホビーのこガイド』を使ってみます。
- 切断する材料に切断線の印を付けます。
-
『ホビーのこガイド』の隙間から真っ直ぐ覗き、
(手前側の隙間と奥側の隙間がピタリと一致する位置で見る)
切断線の印が辛うじて見える位置に材料をセットします。
- この時、切断線の印は、隙間の中心ではなく、「ホビーのこ」の刃の厚み分を考慮した位置にします。
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材料をしっかりと、『ホビーのこガイド』の台座部分に固定します。
- 材料の硬さや大きさ、形状などによって、バネクランプかC型クランプかを使い分けて下さい。
- 『ホビーのこガイド』の下に端切れなどを重ねて、クランプの分を底上げします。
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切断線に沿って、「ホビーのこ」で切断します。
綺麗に真っ直ぐ切れました。
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